阪神

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1992(平成4)年に撮影された宝塚ファミリーランドの様子。観覧車やジェットコースターが家族連れを楽しませた(阪急電鉄提供)
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1992(平成4)年に撮影された宝塚ファミリーランドの様子。観覧車やジェットコースターが家族連れを楽しませた(阪急電鉄提供)
「幸運を呼ぶ幻の白いトラ」のキャッチコピー。人気を集めたホワイトタイガー
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「幸運を呼ぶ幻の白いトラ」のキャッチコピー。人気を集めたホワイトタイガー
閉園の日、閉まるシャッター越しに来場者に感謝する従業員ら=2003年4月7日、宝塚市栄町1
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閉園の日、閉まるシャッター越しに来場者に感謝する従業員ら=2003年4月7日、宝塚市栄町1
宝塚市大使の間寛平さん(c)YOSHIMOTO_KOGYO_CO.,_LTD
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宝塚市大使の間寛平さん(c)YOSHIMOTO_KOGYO_CO.,_LTD
神戸新聞NEXT
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 「平成」の幕が下りるまで、残りわずかとなった。平成が始まった1989年から、阪神・淡路大震災を経て約30年。まちは変化し、いくつもの親しまれた施設が消えた。その一つが、兵庫県宝塚市にあった「宝塚ファミリーランド」だ。名前の通り、家族連れでにぎわった関西有数の施設もレジャーの多様化や震災の影響を受け、2003(平成15)年に惜しまれて閉園。跡地には、同市が「文化芸術センター・庭園」を建設中で、新元号の20年春にオープンする。(中島摩子)

 経営した阪急電鉄によると、宝塚ファミリーランドは1911(明治44)年、「宝塚新温泉」として開業した。翌年に室内プールを備えた娯楽施設「パラダイス」がオープン。24(大正13)年には動物園・遊園施設を整備し、戦後の52(昭和27)年に日本初のジェットコースターを導入した。

 約11万5千平方メートルの敷地で、約30種類のアトラクションや約100種の動物を楽しむことができ、年間入場者数は74(同49)年に最多の約252万人を記録。動物園獣医師などとして91(平成3)年まで働いた阪急電鉄の佐分孝さん(63)=現・東京統括室長=は「ゴールデンウイークは入場券が買えないほどの混雑だった。通勤ラッシュの電車内のようで、身動きが取れなかった」と振り返る。

 85(昭和60)年には、ホワイトタイガー2頭が米国の動物園からやって来た。担当した佐分さんは「世界で72頭しかおらず、キリン1頭250万円の時代にペアで3千万円だった」と言う。「観覧1時間弱待ちの日もあった。阪神タイガースで4番だった掛布雅之選手も子どもと来た」と話す。

 だが、入場者数は次第に落ち込んだ。2001(平成13)年にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)が開業し、競合が激化。阪急電鉄は遊園地事業からの撤退を決め、03(同15)年4月7日の最終営業日には約6万人が訪れ、閉門を約3千人が見届けた。

 跡地にはタワーマンションや商業店舗が建ち、阪急電鉄は庭園施設「宝塚ガーデンフィールズ」を約10年間営んだ。その場所を宝塚市が買い取り、事業費約36億円をかけてギャラリーやアトリエが入る文化芸術施設と庭園に生まれ変わる。同市産業文化部次長の数田牧さん(50)は言う。「ファミリーランドのにぎわいは宝塚の原風景。記憶を受け継ぎ、感動を与える場所をつくりたい」

■宝塚市大使のタレント間寛平さんの思い出

 宝塚ファミリーランドは92年の歴史の中で多くの人に愛された。宝塚市在住で同市大使のタレント間寛平さん(69)もその一人。間さんに思い出を聞いた。

     ◇

 ファミリーランドは子どもを連れて、よう遊びに行きましたわ。家から近かった。歩いて1キロ半ぐらい。

 当時2歳と4歳ぐらいやったかな。嫁さんが用事を済ます間に、ちっちゃい2人と僕で行くとこいうたら、そこやった。手作りな感じで、親しみがありました。気取らなくてよくて。

 ぐるぐる回る乗り物(ウェーブスウィンガー)、途中で止めたことあります。ワイヤーでつながったイスに座ると回るやつ。娘がギャーギャーと泣き出して。僕も怖くて、「おっさん、止めー!」言うて。止めてくれました(笑)。

 観覧車とかメリーゴーラウンドも乗りました。アジアゾウがいたのも覚えてます。子どもはとにかく走り回って。十分遊べました。

 閉園はさみしかった。あの場所に新しいものができて、街が変わっていく。ほんま、さみしいなぁとは思うけど、時代の流れかな。

『平成ノスタルジー@阪神 思い出募集』

 阪神版では読者の皆さんと、平成の時代を振り返る「平成ノスタルジー@阪神」を始めます。30年の間に姿を消した施設や、時代を象徴した出来事…。今回お届けしたのは、宝塚ファミリーランドと間寛平さんのエピソード。阪神地域で、あなたの記憶に残る場所やイベントを懐かしい思い出とともに教えてください。神戸新聞阪神総局「平成ノスタルジー」係まで、郵送(阪神版題字下に宛先)やメール(hanshin@kobe-np.co.jp)、ファクス(0798・23・0302)でお待ちしています。お名前とご連絡先を記してください。掲載時は匿名にできます。居住地は問いません。

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