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本殿に全力で駆け込んでくる福男を受け止める「福男番」の神職3人。(左から)萬谷浩也さん、粟辻亮平さん、藤岡雅人さん=西宮市社家町
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本殿に全力で駆け込んでくる福男を受け止める「福男番」の神職3人。(左から)萬谷浩也さん、粟辻亮平さん、藤岡雅人さん=西宮市社家町

 十日えびすに合わせ、西宮神社(兵庫県西宮市社家町)で10日に行われる恒例の「開門神事福男選び」。福をつかもうと境内を疾走する一~三番福の人を本殿で抱き止める「福男番」の3人が、体育会系出身の神職だとご存じだろうか。粟辻亮平さん(36)と藤岡雅人さん(25)、萬谷浩也さん(24)はそれぞれバスケットボール、野球、サッカーで鍛えた若手。安全な神事を願い、今年も体力自慢の3人が全速力の参加者を待ち構える。(名倉あかり)

 同神社の権宮司、吉井良英さん(57)によると、神職が福男を抱き止めるようになったのは約20年前からという。1965(昭和40)年頃までは本殿にあった3本の鈴緒を早くつかんだ3人が福男だった。

 さらに、安全面に配慮して鈴緒の代わりに1~3までの番号札が付いた綱がつるされ、札を取った後、神職に体をつかまれることで福男に認定された。最終的には1本の綱に1番の札を付け、手前で神職が受け止める現在の形式になった。

 5千人近い参加者の中には初めて境内を走る人もいる。綱より前に神職が待ち構えることでゴールを明確にし、事故を防ぐ目的もあるという。それだけに神社側も、運動神経が求められる「福男番」の人選に気を使う。二番福担当で野球経験者の藤岡さんは受け止めるこつを「けがをしないよう、福男の体を斜め横からつかむこと」と語る。

 三番福担当で2年目の萬谷さんはサッカー歴10年以上でゴールキーパーだった。初めての福男神事は「サッカーの試合前のようなプレッシャーを感じた」と苦笑い。ただ、長年ゴールを守ったおかげか恐怖心はないといい、「最後まで『福男はこの人だ』という直感を信じてやる」と話す。

 一番福の人を抱き止める粟辻さんは小学校から大学までバスケットボール部に所属し、福男神事は13年目というベテラン。身長167センチと小柄で、2年に1度は勢い余った福男にはね飛ばされるというが「人生を懸けて臨んでいる人もいる。真剣に受け止めたい」と意気込んでいる。

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