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関西学院大の森美月さん
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関西学院大の森美月さん

 レモネードを1杯100円で販売し、収益金を西日本豪雨の被災地へ寄付する。名付けて「レモネード大作戦」。「駅前で募金を呼び掛けても素通りされる。ユニークな方法で支援したかった」

 関西学院大(兵庫県西宮市)人間福祉学部社会起業学科3年の森美月さん。昨年7月の西日本豪雨で被災した岡山や広島県はレモンの一大産地。特産物を活用した支援をしようと、友人ら約30人で企画したところ、農家の2人が無償でレモンを提供してくれた。

 手作業でレモンを搾ってグラニュー糖を加え、水で割ったら完成。昨年10月の学内イベントでは3日間で959杯を販売し、団体を通じて約10万円を被災地へ寄付した。2月にも他大学でホットレモネードを販売する予定。「自分がやりたいことを、やりたい。賛同してくれる子たちを巻き込んで、何かを作り上げるのが楽しい」と笑う。

 福岡県出身。被災地支援に興味を持ったきっかけは東日本大震災。当時は中学2年生で何もできなかったが、2年後にボランティアで被災地へ。現状を目の当たりにし、無力感で泣けた。でも、「千年に一度の大震災は、千年に一度の学びの場」と話してくれた語り部の言葉に、「微力でもいい。学びながらやればいいんだ」と思えた。大学進学後に起こった熊本地震でも、避難所で足湯を提供した。

 関心は被災地支援だけにとどまらない。

 昨年11月、西宮市内のカフェで認知症の人が店員を務める「注文をまちがえるケーキカフェ」を1日限定で開催。注文を覚えられないスタッフにも、客は笑顔で待つ。温かい雰囲気が忘れられない。「社会に無関心な人たちが、社会問題に向き合うのは難しい。ケーキを食べながら少し難しいことも考える。いかに緩く見せられるか、仕掛けが大切」。

 現在、福祉と地域活性化を結びつけた仕掛けを模索中だ。西宮市在住。22歳。(斉藤絵美)

【メモ】朝来市の活性化のため、地元商工会などと提携して同市周辺を巡る旅行商品も企画。森さんは人を巻き込むのが上手。「役割を持つと人は輝ける」。協力してくれる友人らに担当を任せるという。経営者のような22歳に脱帽です。

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