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池に集まる冬鳥のカモ=伊丹市昆陽池3
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池に集まる冬鳥のカモ=伊丹市昆陽池3

 阪神間で渡り鳥の飛来ポイントとして知られる兵庫県伊丹市の昆陽池公園(昆陽池3)で冬鳥のカモが激減している。市などの調査によると、1982(昭和57)年をピークに増減を繰り返しながら徐々に減少。40年弱で今季は10分の1以下の355羽まで落ち込んだという。原因は不明だが、市は園内の環境や生態系の変化が与えた影響を指摘する。

 昆陽池公園は1973(同48)年に現在の形で整備され、27・8ヘクタールの広大な土地に池が配される。カモ類の多くは夏の間にシベリアなどで繁殖し、冬になると日本や東南アジアに飛来する。同園にはこの時期、マガモやキンクロハジロ、オナガガモなどさまざまなカモが池に姿を現す。

 市などの調査によると、ピーク時の82年には計10種類5862羽が渡ってきたとされる。だが、98年から2006年まで池のヘドロ除去や護岸の改修工事を進めている間に、千羽を下回るように。09年からは毎年冬に池の水位を約80センチ下げるなどして生息環境が変化した。

 また、開園時から飼育するハクチョウへの給餌はカモにとっても餌を得る絶好の機会だったが、ハクチョウも1980年の144羽から減少。2年前には高病原性鳥インフルエンザウイルスも流行し、現在は4羽を残すのみとなった。

 このほか、数年前からオオタカが繁殖期の夏場以外は園内にすみ着いたため、渡り鳥が避けるようになった可能性があるという。

 市の担当者は「(給餌など)人為的な介入で増やすのは本意ではない」としつつ、「冬の渡り鳥は夏よりも観察しやすく、見に来る来園者も少なくない。数よりもいろんな種類の鳥がやってくるよう環境を整えたい」と話している。(風斗雅博)

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