阪神

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番台に座り、客を迎える黒木功子さん(右)=尼崎市杭瀬本町1
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番台に座り、客を迎える黒木功子さん(右)=尼崎市杭瀬本町1
円形の湯船につかり、笑みがこぼれる常連客=尼崎市杭瀬本町1
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円形の湯船につかり、笑みがこぼれる常連客=尼崎市杭瀬本町1
まきで湯を沸かす釜場には、今もビニールシートがかかっている=尼崎市杭瀬本町1
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まきで湯を沸かす釜場には、今もビニールシートがかかっている=尼崎市杭瀬本町1
開業当初から残るという「唐破風(からはふ)」の屋根と奥の煙突=尼崎市杭瀬本町1
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開業当初から残るという「唐破風(からはふ)」の屋根と奥の煙突=尼崎市杭瀬本町1

 昨年9月、神戸に上陸し、阪神間各地に被害をもたらした台風21号。強風に見舞われた兵庫県尼崎市では、銭湯の被害も相次いだ。半年前、いったん休業を余儀なくされたが、地元の人たちの支えで営業を再開した一軒を訪ねた。(風斗雅博)

 下町の路地から古びた煙突が伸びる。『ゆ』と書かれたのれんをくぐる。脱衣所の戸を開けるや、番台に座る大女将、黒木功子さん(85)から「いらっしゃい」と優しい声が飛んだ。

 大阪市との境にほど近い銭湯「第一敷島湯」(尼崎市杭瀬本町)。1923(大正12年)に建てられ、県内に現存する銭湯で歴史は有数とされる。戦後間もなく、功子さんの夫らが銭湯を買い取り、営業を始めた。現在は次男夫婦の達也さん(54)、久美子さん(47)と切り盛りする。

 利用者のほとんどは地元住民。近所の男性(74)は「子どもの頃から通うなじみの銭湯。自分は熱い湯がだめでね。ここの温度は最高です」と笑う。

 そんな地域のシンボルを、台風21号が襲った。強烈な雨風は貯水槽のパイプをへし折り、釜場の天井を吹き飛ばした。停電も重なり、店はやむなく休業した。

 復旧に力を貸したのも地域の人たちだった。住民や知人の業者が、屋根の仮補修やがれきを撤去。常連客と同業者は食事や風呂を提供し、約2週間後に再び店を開けられた。

 釜場に入る達也さんは「地域のつながりの大切さを改めて感じた。待ち望んでくれる人がいる限りお湯を沸かしたい」と前を向く。

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