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時計2019/4/17 05:30神戸新聞NEXT

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幣原 都氏(48)無新=自推薦
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幣原 都氏(48)無新=自推薦
伊藤 舞氏(49)無新
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伊藤 舞氏(49)無新

 女性の新人2人が立候補した21日投開票の兵庫県芦屋市長選。閑静な住宅地が広がる成熟した町の未来を、誰に託すか。新たなかじ取り役に名乗り出た両候補の横顔を紹介する。

■行政に県議の視点生かす 幣原 都氏(48)無新=自推薦 

 -政治家を志したきっかけは

 大学院を修了し、海外通信社の東京支社でインタビュー番組の企画や制作をしていた。とても楽しい職場だったが息子を授かり、体調の事情で会社を辞めることになった。思い描いたキャリアが途絶え、挫折感があった。息子が4歳の時に「母親の経験が生かせる形で社会復帰したい」と、悩んだ末に出した答えが市議だった。当時、芦屋市の女性議員に子育て中の世代はほとんどいなかった。母親になって抱えた悩みを自分が解決したいと考えた。

 -市議や県議時代を振り返ると

 市議を務めていた頃、市内は公立の病後児保育施設がなかった。定例会や委員会の質問で必要性を訴え、市立芦屋病院で院内保育所を立ち上げる際に導入してもらった。

 県議では、昨年の台風21号は日常が変わるぐらいの大きな出来事だった。護岸のかさ上げは地元の人を交えて細かい折衝をしてきたが、いまだ課題は残る。

 -市長選に名乗りを上げた

 市内では気付かなかった問題も、県議として大きな視点を持ったからこそ見えてきた。新しい時代の転換点に、今までの経験を生かして芦屋の将来を担いたいと思った。

 -訴えたい施策は

 自分のライフワークは子育て支援や女性活躍。待機児童の解消に向けて小規模園などで対応し、病児保育施設も支援したい。

 また、芦屋は市域が小さくても地域は一色ではない。「地域予算」を導入して、それぞれの課題を解決してもらうことで、地域で次世代の担い手を育成していく。防災面では、避難所で過ごす時間の質を強化し、液体ミルクを備蓄に加えることも検討する。

 現市政の成果があるからこそ、次世代はばらまきではなく、地域ごとに優先順位を考えて課題を解決してもらえるようにしたい。

 しではら・みや 無心になりたい時はジムでひたすら泳ぐ。鉄道が好きで自宅の本棚には鉄道雑誌が並ぶ。学生時代は阪急電車に乗って始点から終点まで何度も往復したことも。座右の銘は「質実剛健」。尊敬する政治家は英国の元首相マーガレット・サッチャー。

■対話や市民参画を大切に 伊藤 舞氏(49)無新

 -政治家を志したきっかけは

 16年間市議を務めた母が引退する際、「女性が政策決定の場にいないといけない」と後継に指名された。

 秘書として母の姿を間近で見ていて政治家の仕事はおもしろいとは思っていたが、人前に出るのが苦手。当時、ハワイで暮らしていたので一度は断ったが、「何でもない女性が議員になることで、女性が一歩踏み出すモデルになれるのではないか」と引き受けた。

 -市議3期12年を振り返ると

 当初は議案書の読み方も分からず、母に一から教わった。悩んで母に相談したら、「あなたが曲げられないと思うことには、必ず戦いなさい」とアドバイスをもらった。それでも、実現できなかったこともあり、悔しくて残念に思う。

 南芦屋浜のビーチで、夜間花火の騒音が問題視されていた頃、相談に来た住民と一緒にパトロールし、行政にも掛け合って解決に取り組んだ。住民とも言い合いになることもあったが、とにかく対話を大事にした。この経験が、市民参画を大切にする原点となった。

 -昨年12月に市長選立候補を表明した

 行政が新しい事業を進める際、意思決定に参加したいという住民の声を多く聞いた。「私たちの話をもっと聞いてほしい」と。新しい時代にもなり、新しい世代の者が次の芦屋市を引っ張っていくべきだと、思い切って手を上げた。

 -何を訴える?

 「みんなで町づくりをしましょう」と伝えたい。市民の声をしっかりと聞いて、施策に意見を反映させ、住民サービスに取りこぼしがないよう慎重に取り組みたい。

 芦屋は静かな住宅地として発展したが、若い世代はにぎわいも求めている。無電柱化などこれまでの取り組みは進める一方で、エリアを特定し、日常の中で気軽に食事を楽しめ、若者が集まれる場所を創造したい。(聞き手・斉藤絵美)

 いとう・まい 3人姉妹の末っ子。趣味はサーフィン。大学卒業後から始め、和歌山や知多半島、日本海などを巡ったが、議員になってからはなかなか行けない。好きな作家は向田邦子、高村薫。料理が得意で、ワインを飲みながらパスタを楽しむのが至福の瞬間。

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