兵庫県猪名川町の農家で、人気の「合鴨米」の有機栽培のため、今季田んぼに放されるアイガモのひなたちが元気に育っている。一羽が走り出すと、「ピイピイ」と鳴きながら一斉に後を追う姿に、農家の人たちの頬が緩んでいる。
アイガモは害虫や草を食べ、水をかくことで雑草が生えないようにするなどの効果があり、ふんは肥料にもなる。同町では2000年から導入され、今年は農家の3人が約200アールの水田に約180羽を放つ予定。
猪名川営農支援センターアイガモ部会長の上殿美仁さん(62)は1週間前に生まれたばかりのひな84羽を受け取った。手作りの小屋で飼育し、6月10日ごろに「田んぼデビュー」する。カラスやアライグマなど天敵は多く、田んぼの上にテグスを張り、周囲は防護柵で守る。稲穂も食べてしまうため、7月末で田んぼから離すという。
上殿さんは「つついてくるのもかわいい。ちゃんと働いてくれるよう餌はやりすぎないように」と自身に言い聞かせた。合鴨米は9月下旬ごろから、道の駅いながわ(同町万善)やスマイル阪神(伊丹市北本町3)で販売される。(小谷千穂)






