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血圧測定用の器具などが、子どもに対応できるようサイズごとに置かれている=県立尼崎総合医療センター
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血圧測定用の器具などが、子どもに対応できるようサイズごとに置かれている=県立尼崎総合医療センター
山上雄司医師(左端)や菅健敬医師(左から2人目)らスタッフと小児ドクターカー=県立尼崎総合医療センター
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山上雄司医師(左端)や菅健敬医師(左から2人目)らスタッフと小児ドクターカー=県立尼崎総合医療センター

 兵庫県尼崎市の県立尼崎総合医療センターが運用する新生児から中学生までの患者に特化した「小児ドクターカー」の出動が増えている。全国に先駆けて2015年末に導入され、年々増加する出動要請は昨年12月までの約3年で累計千件を超えた。小児科医が直接救急の現場に赴く全国的にも珍しいシステムで、担当医らは「存在をもっと知ってもらい、一人でも多くの子どもたちを救いたい」と意欲的だ。(大盛周平)

 同センターの小児ドクターカーは、阪神間7市1町(三田市含む)や丹波地域を主な対象地域とする。車には小児科医2人とナースら5人で乗り込む態勢で、午前9時~午後9時に対応する。

 全国的には、病院間の搬送や成人用ドクターカーに小児科医が同乗することはあるが、小児専用のドクターカーは珍しい。また、救急車では隊員ができる処置が限られているため、担当の山上雄司・小児救急集中治療科医長(39)は「小児に普段から慣れている医師がいることが重要」と意義を語る。子どもの体に合わせた挿管用チューブや血圧測定器などを備える。

 救急搬送する子どもに多い症状は「けいれん」で、原因の判断が難しく、30分以上続くと脳の後遺症につながるとも言われる。総務省消防庁のまとめ(17年)では119番から病院への収容までに平均39・3分かかるとされるが、小児ドクターカーでは平均22・3分で抗けいれん薬の投与してきた。

 出動要請の増加は、そうした経験の積み重ねに加え、地域の消防機関関係者との連携も大きいという。119番通報にある「意識障害」「生後3カ月」などのキーワードによって要請を受ける仕組みがあるほか、症例などを各機関とともに振り返る検証会を毎年設けて情報共有も図り、要請件数は16年が232件、17年が354件、18年は406件と年々増加した。

 今年に入り、5月29日の時点で既に約190件の出動要請があった小児ドクターカー。同科の菅健敬科長(39)は「成人には当たり前になされている対応を子どもたちにもと導入している。地域の方々にもっと知ってもらい、安心につなげていきたい」と話している。

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