阪神

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 兵庫県芦屋市は阪神・淡路大震災で大きな被害を受けたまちとして備えるべきは備えようと、ハード、ソフト両面で対策を進めてきました。

 続けている道路の無電柱化事業は、ただまちの景観を良くするだけではありません。震災で電柱が倒れて復旧に支障が出た苦い経験から、電線の地中化は防災機能にも期待しています。

 道路の改修時期に合わせて工事をすれば費用は抑えられるし、市域が狭いからこそ、その気になればできなくはない。芦屋市の長い課題ですから、今後の歴代市長で進めてもらいたい。

 在任中の大きな災害は(南芦屋浜地区が高潮被害などに遭った)昨年の台風21号でした。高潮や高波も含めた対策が私の最後の仕事だと思ってやりましたが、想定外を意識した対応をしていかなければいけません。

 それから「安全と教育がしっかりしている町に衰退はない」といつも言っているんです。財政が苦しい中で小中学校校舎の耐震化や空調整備を阪神間の自治体に先駆けてやりました。就任してから学校の図書費は3倍に増えましたし、配置した小中学校の学習指導員(チューター)は学力の底上げにつながりましたね。少子化の中、公教育で学力をいかにつけていくかが、まちの信頼につながっていくと思います。(聞き手・風斗雅博)