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水が放流される一庫ダムの「洪水吐きゲート」=2018年7月7日、川西市一庫(水資源機構一庫ダム管理所提供)
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水が放流される一庫ダムの「洪水吐きゲート」=2018年7月7日、川西市一庫(水資源機構一庫ダム管理所提供)
昨年の西日本豪雨で満水になった一庫ダム=2018年7月7日、川西市一庫(水資源機構一庫ダム管理所提供)
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昨年の西日本豪雨で満水になった一庫ダム=2018年7月7日、川西市一庫(水資源機構一庫ダム管理所提供)

 昨年7月に広範囲で被害をもたらした西日本豪雨で、ダムが満水となり、緊急放流に踏み切った猪名川上流の一庫ダム(兵庫県川西市)は6月から、雨量が多い洪水期(6月16日~10月15日)の放流量を見直し、従来より3割増やす運用に改めた。これにより、管理する水資源機構一庫ダム管理所は、西日本豪雨と同等の雨量に見舞われても満水を防ぎ、緊急放流を回避できるとみている。(斉藤絵美)

 一庫ダムは洪水期に通常よりダムの貯水量を下げるようにたまった水を猪名川の支流に放流する。毎秒150トン以上の水がダムに流入するような豪雨になると、毎秒150トンを排出する洪水調節を行ってきた。

 一庫ダムは西日本豪雨のさなかだった昨年7月5日、午前6時ごろから洪水調節を行い、毎秒150トンの水を放流。しかし、雨脚は強まり、同日午後9時40分には流入量が毎秒最大約630トンに上り、ダムは一気に満水になった。

 このため、翌6日午後1時すぎから約8時間、流入した水を放流する緊急措置「異常洪水時防災操作(緊急放流)」を実施。ダムの運用が始まった1983年以降で初めての措置で、最大時は毎秒332トンを放流した。

 緊急放流によって、下流の猪名川は川西市多田院周辺で氾濫は免れたものの、一時的に水位が上昇。ダムを管理する水資源機構一庫ダム管理所の惠谷隆伸所長代理は「雨がやまず緊急放水を続けていたら、浸水被害が出ていたかもしれない」と振り返る。

 下流の河川整備が進んだこともあり、一庫ダム管理所はこうした事態を避けようと、洪水期の放水量を毎秒150トンから200トンに変更。西日本豪雨並みの雨量があったとしても緊急放流をする必要はなくなったという。

 また、緊急放流の可能性がある場合は、下流にある自治体へ1時間前に正式に通知していたが、今年から3時間前に繰り上げた。住民たちに適切な避難を促すため、緊急放流を知らせる効果音を鳴らして周知させる取り組みも追加した。

【西日本豪雨】昨年7月上旬、台風7号が日本列島に近づいた影響で梅雨前線の活動が活発化し、西日本を中心に土砂災害や河川の大規模な氾濫が発生。岡山や広島、愛媛県を中心に200人以上が亡くなった。愛媛県西予市と大洲市では2つのダムで緊急放流した後、下流の肱川が氾濫し、計9人が死亡。安全とされる基準の6倍の量が放水され、避難情報が住民に的確に伝えられていなかった。兵庫県内も記録的な豪雨となり、猪名川町の工事現場で増水したため池の排水口に吸い込まれた男性1人を含む2人が死亡した。

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