阪神

  • 印刷
介護付き有料老人ホームで、利用者が使った食器を手早く片付ける中高年の就労者たち=宝塚市弥生町、「結いホーム宝塚」
拡大
介護付き有料老人ホームで、利用者が使った食器を手早く片付ける中高年の就労者たち=宝塚市弥生町、「結いホーム宝塚」

 定年退職や子育ての終了などで余力がある中高年が気軽に働ける仕組みを作ろうと、兵庫県宝塚市が民間事業者と協力して雇用を生み出す取り組みを始めた。第1弾は人手不足に悩む介護業界とのマッチング。既に60~80代の17人が市内の老人ホームで短時間の勤務に励む。就労者と事業者の双方から好評で、関係者は「保育など他業種にも広げていきたい」としている。(小谷千穂)

 同市では、高齢者に優しいまちづくりを実現するため、公募市民が新たな取り組みを話し合う「お互いさまのまちづくり縁卓会議」が昨年10月に発足。健康・生きがい就労▽居場所づくり▽広報・情報-の3部会で議論し、「健康-」部会で介護職とのマッチングが企画された。

 モデル事業は、市内で特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人「聖隷福祉事業団」(浜松市)に宝塚市が働きかけて実現。市は就労を希望する中高年を募って介護講座などを開き、男女17人が6月から2施設で働き始めた。週2日、シーツ交換や食事の配膳、テーブル拭きなどを1日2時間こなす。時給は880円という。

 期間はひとまず8月末までで、その後の継続や、勤務を増やす相談は事業所と行う仕組み。現時点で5人が働き続ける意向といい、子育てを終え「社会と接点を」と参加した女性(63)は「『働いたな』と満足感があるので続けたい」。別の女性(73)は「家事に近い内容で、経験がない私でもできた。市の取り組みなので安心感もある」と話す。

 メリットは雇い主にも。厚生労働省の調べでは介護分野の有効求人倍率は約4割と他業種に比べ高く、同法人は「数時間でも助かる」と歓迎。市によると、他に9事業所が中高年の受け入れを申し出ている。

 「健康・生きがい就労部会」部長の遠座俊明さん(61)は「社会とのつながりは健康長寿への道。市民としては年金問題も心配だ。保育の分野などにも取り組みを広げ、60歳以上の人の選択肢を増やしたい」と話していた。

阪神の最新
もっと見る

天気(8月19日)

  • 32℃
  • 27℃
  • 50%

  • 33℃
  • 25℃
  • 50%

  • 34℃
  • 27℃
  • 50%

  • 33℃
  • 27℃
  • 50%

お知らせ