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田中キャサリン准教授(左から2人目)からハンセン病の歴史などについて学ぶ学生たち=西宮市御茶家所町
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田中キャサリン准教授(左から2人目)からハンセン病の歴史などについて学ぶ学生たち=西宮市御茶家所町

 兵庫県西宮市の大手前大学の学生ら11人が6~9日、岡山県瀬戸内市邑久町の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」と「邑久光明園」を訪れ、元患者や地域の人にインタビューし、証言の英訳に取り組む。7月には、ハンセン病の隔離政策による元患者家族への差別被害を認め、国の賠償責任を命じた判決が確定しており、家族や地域の人が受けた差別についても学ぶ。(斉藤絵美)

 ハンセン病文学を専門とする同大学総合文化学部の田中キャサリン准教授(41)が中心となり、2015年から毎年続けている。今年は2~4年の学生や大学院生が4日間、「邑久町史」に掲載されている両療養所の成り立ちなどを元患者らにインタビューし、補足しながら英訳作業をする。

 長島愛生園は1930(昭和5)年、邑久光明園は38(同13)年に開設。当時はハンセン病に有効な治療法がなく、国策として患者たちが集められ、特効薬ができた後も96年の「らい予防法」廃止まで強制隔離が続けられた。入所者たちは長年差別に苦しんできた。

 5日に同大学であった授業では、田中准教授やハンセン病に詳しい専門家が講師となり、ハンセン病の歴史や療養所ができた理由、世界遺産登録を目指す療養所の現状などについて説明。7月にハンセン病患者の家族への差別被害を認め、国に損害賠償を命じた判決が確定したことも触れた。

 同大4年の学生(21)は「感染力が強いという偏見で、堕胎も強いられたということを講義で知った。当時の思いなどについて元患者の人に直接聞きたい」。田中准教授は「地域の人にもインタビューすることで、元患者以外に、その家族や住民にも差別があったことを知ってもらいたい」と話していた。

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