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「戦争だけでなく、沖縄文化の魅力も伝えたい」と三線を演奏する仲村元一さん=尼崎市西長洲町3
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「戦争だけでなく、沖縄文化の魅力も伝えたい」と三線を演奏する仲村元一さん=尼崎市西長洲町3

 太平洋戦争末期の沖縄戦を経験した、兵庫県の阪神間に住む高齢者2人が体験を語る講座が11日、尼崎市西長洲町3の特別養護老人ホーム「西長洲荘」であった。5年目となる今年は、尼崎市の仲村元一さん(74)と西宮市の大城和子さん(82)が登壇。母親から聞かされた体験や五感で記憶する戦争を、訪れた約50人に伝えた。

 語りの前に、仲村さんは伝統楽器「三線」で民謡「てぃんさぐぬ花」などを演奏。続いて自らも生後数カ月で現場に居合わせ、沖縄戦下で日本兵が島民にスパイ容疑をかけて殺害したとされる「渡野喜屋事件」に触れた。

 「敵の捕虜になって、それでも日本人か!」。米軍に捕らわれ身を寄せていた家に深夜、日本の敗残兵約10人が押し入った。浜辺に並ばされた避難民は手りゅう弾で殺され、仲村さんの親戚も犠牲になったという。仲村さんは母親から聞いたその時の話を紹介しながら、「戦争はいけない」と言葉を詰まらせた。

 人前で戦争体験を話すのは初めてという大城さんは当時8歳。栄養失調で苦しみ、記憶はおぼろげだ。それでも、避難した小屋が米軍によって火炎放射器で焼かれたり、空襲の中を幼い弟や妹と逃げ惑ったりした光景を「忘れたくても忘れられない」と振り返った。

 耳を傾けた沖縄出身の関西国際大学1年の男子学生(18)=大阪市=は「自分には語り継いでいく責任がある」と話していた。(名倉あかり)

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