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アドリブで「ケンカはやめて!」と声を張る男児(左から3番目)に、「お前のせいや!」と突っ込む出演者ら=宝塚市米谷2
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アドリブで「ケンカはやめて!」と声を張る男児(左から3番目)に、「お前のせいや!」と突っ込む出演者ら=宝塚市米谷2

 シリアスな場面なのに「みんな拍手!」。出番が終わっても「いやや、動かへん」-。障害のある子どもらが主役で、客も出演者も予想しない展開で笑いを生み出す喜劇団が、兵庫県宝塚市米谷2の放課後等デイサービスの事業所「COCO(ココ)育」にある。子どもの型破りな表現力と共演する大人のツッコミが鍵になり、COCO育代表の谷部有彦さん(36)は「舞台では失敗が失敗にならず、達成感につながる」と手応えを感じている。(小谷千穂)

 喜劇団の名は「いろいろ公民館」。ダウン症や知的障害、自閉症、視覚障害など、さまざまな特性の子が集まっていることから名付けた。発達障害のある子どもの放課後活動の一環として始めた。

 脚本は、吉本新喜劇の脚本家を師匠に持つ、放送作家の砂川一茂さんが手がける。3年前から米谷公民館(同市米谷2)で定期公演し、8月30日には5回目の公演を披露した。

 同日は小学5年から高校3年までの子ども10人と、事業所のスタッフら大人8人が出演した。観客は保護者や地域住民の約30人。「必笑? 恋愛大作戦!」のタイトルで、ラーメン屋の一人娘と恋人の男性との結婚を、あらゆる手で頑固な店主に認めさせるというストーリーに挑戦した。

 舞台では、妻役の谷部さんに「今日、お客さん何人来たっけ」と聞かれ、頑固な店主役で宝塚市の小学5年の男児(11)が「ママ」と即答。谷部さんが「ママって…あんた浮気したん!?」と突っ込み、会場から大きな笑いを誘った。

 息子(9)と舞台を楽しんだ女性(43)=宝塚市=は「全体的に面白くてびっくりした。抜群なツッコミと自然なボケが良かった」と大満足だった。

 全体練習は数回のみで、本番では8割がアドリブ。脚本を書き、出演もした砂川さんは「毎回台本がむちゃくちゃになるのが楽しみです」と喜劇団に太鼓判を押す。COCO育代表の谷部さんは「自分自身を発信することで、自信を付けたり、メンバー同士で認め合えたり良い反応が起きている」と話し、今後の活動に期待する。

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