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コンビごとに壁を向き、ネタの最終確認をする控室=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
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コンビごとに壁を向き、ネタの最終確認をする控室=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
豊かな表情で客を魅了した13歳。落語の部で優秀賞と観客賞に選ばれた澤部晴太郎さん=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
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豊かな表情で客を魅了した13歳。落語の部で優秀賞と観客賞に選ばれた澤部晴太郎さん=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
桂米二師匠(手前右)を含め観客から大きな笑い声が上がった=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
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桂米二師匠(手前右)を含め観客から大きな笑い声が上がった=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
漫才・コントの部で大賞。ボードを手に喜ぶスナフキンズの松永圭輔さん(中央左)と朝地亮介さん(同右)=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター
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漫才・コントの部で大賞。ボードを手に喜ぶスナフキンズの松永圭輔さん(中央左)と朝地亮介さん(同右)=尼崎市昭和通2、同市総合文化センター

 兵庫県尼崎市で開かれ、若手お笑い芸人の登竜門とされる大会「新人お笑い尼崎大賞」が今年で20年を迎えた。人気コンビ「ダウンタウン」の出身地で、落語家の桂米朝さんも暮らした街、尼崎。過去に、友近さんやゆりやんレトリィバアさんも入賞している。9月の本選会で、夢を追う若者が舞台の表と裏で見せる表情を追った。(小谷千穂)

 ◆名刺交換@受け付け

 9月15日、尼崎市総合文化センターの本選会。午前9時、キャリーバッグを転がし、私服で登場した落語の出演者ら。「どうも、てつ家こち太夫です」「鳳亭四季です」と丁寧に名刺を交換する。スタッフから控室の説明があり、くじ引きで出演順を決めた。

 ◆どら焼き@男性控室

 「3人とも前半か…」と肩を落として着物に着替えるのは、宝塚市の社会人サークルに所属する3人。それぞれ北海道大、京都大、大阪大の落語研究会で腕を磨き、今は関西で技術者や経理マンとして働く傍ら落語に打ち込む。銀杏亭魚折こと青山知弘さん(32)は以前に優秀賞を取っており「目指すは大賞のみ」と力が入る。緊張をほぐすため、どら焼きをほおばった。

 ◆大人顔負け@舞台

 落語の審査員として桂米二師匠も客席に。出演者で特に注目を集めたのは最年少、日日是晴天丸こと澤部晴太郎さん(13)=奈良県王寺町。子ども落語の全国大会で優勝経験があり、堂々とした語りで観客を沸かせた。米二師匠も「1番ベテランみたいやった」と絶賛。結果、大賞は鳳亭四季さんに譲ったが、見事に優秀賞と観客賞に選ばれた。

 ◆ギャラ交渉@レストラン

 家族4人で昼食のスパゲティを食べる澤部晴太郎さん。父智明さん(44)は目が見えない。「落語やと、声で頑張ってるのが伝えられるから」と父を思い、練習に励んできた。賞金5万円の使い道で智明さんが「渡すのはちょっとだけかな」と笑うと、晴太郎さんは「えー、半分は?」とおねだりした。

 ◆滑り込み@受け付け

 昼すぎ、漫才・コント部門の挑戦者が続々と到着。当日に買ったディズニー映画「アラジン」のCDを音響担当に手渡し、出ばやし用に打ち合わせする出演者もいた。

 ◆壁に向かって@控室

 女性控室では、化粧を直したり髪を巻いたり。男性控室では壁を向いて小声でネタを確認中。唯一、アマチュアで本選に残った兵庫県加古川市のコンビ「チョコチップ親方」の高松雄大さん(29)と境野順さん(30)は、廊下でひっそりと最終チェックする。中学の同級生。友人の結婚式で披露したのを機にコンビを組み、漫才コンクール「M-1グランプリ」では3年連続「ナイスアマチュア賞」を取る実力派。妻子持ちで会社員を続けるが、「純粋に漫才が好き」とよどみがない。

 ◆宇宙で尼崎を@舞台

 漫才・コントも熱戦の末、大賞に輝いたのは反抗期が来るのを恐れる高校生とその母親のコントを演じた「スナフキンズ」。「お母さん嫌いになりたくない!」とわめく息子の滑稽さが審査員の心をつかんだ。2人は吉本興業の漫才劇場で出演権を得たいという。最終目標は「有名になって宇宙で漫才がしたい」と話す朝地亮介さん(27)=大阪府八尾市。受賞を決め、「宇宙で『尼崎』と叫びます!」と興奮気味に誓った。

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