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米国・スポーケン市に建てられた今津灯台のレプリカ(西宮スポーケン姉妹都市協会提供)
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米国・スポーケン市に建てられた今津灯台のレプリカ(西宮スポーケン姉妹都市協会提供)
現役の灯台として最古とされる今津灯台。今も今津港の安全を見守る=西宮市今津西浜町
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現役の灯台として最古とされる今津灯台。今も今津港の安全を見守る=西宮市今津西浜町
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 幕末に、西宮で造られた日本酒を江戸に運んだ樽廻船などを案内し、現役の灯台としては国内最古とされる兵庫県西宮市今津西浜町の「今津灯台」を模したレプリカが、同市の姉妹都市である米国スポーケン市の公園に登場した。両市の交流を図る米国の市民団体が発案し、西宮の酒造会社や大学が協力。200年以上前から、酒どころ西宮の歴史を体現するシンボルが、海の向こうでも酒文化を伝える。(初鹿野俊)

 今津灯台を所有する西宮市の酒造会社「大関」によると、1810(文化7)年、同社の前身「大関酒造」の創業家長部家の5代目大坂屋長兵衛が私財を投じて建設。今津港を出入りする樽廻船や漁船などの航行に役立てた。台風で損傷する度に修復され、1974年には西宮市が重要有形文化財に指定。現在も今津の常夜灯として稼働する。

 一方、スポーケン市は同じ74年に開いた万国博覧会の会場跡地を公園とし、西宮など海外五つの姉妹都市にゆかりがある品々の展示を計画。現地の市民団体「スポーケン西宮姉妹都市協会」が今津灯台のレプリカ設置をもちかけた。

 制作費の負担では、大関や西宮市の市民団体「西宮スポーケン姉妹都市協会」(善塔貴美子会長)やスポーケン市に分校を置く武庫川女子大(西宮市)が協力。現地で制作された灯台のレプリカは高さ約7メートルの実物の2分の1の大きさで完成し、今年9月にお披露目された。翌日、地元紙の1面にカラー写真入りで紹介され、関心を集めたという。

 お披露目に立ち会った西宮スポーケン姉妹都市協会の名田正敏専務理事(61)は「感慨深い。地元民が憩う自然豊かな公園にあるので、西宮市を広く知ってもらえる」と期待する。

 今津灯台は、神戸大大学院工学研究科の黒田龍二教授(建築学)の目視調査で、建てられた幕末当時の柱や土台の石垣が残っていると分かり、改めて歴史的価値が評価されている。両市の間で尽力した大関の長部訓子社長は「樽廻船の安全のために建設した先祖の思いが、友好のともしびとしてつながれることに感謝したい」と喜んでいる。

【スポーケン市】米国北西部ワシントン州第2の都市で、人口は約21万人。市名は先住民の言葉で「太陽の子どもたち」を意味する。西宮市とは1961年に姉妹都市提携を結び、76年に高校生の交換留学が始まった。西宮市とは大学が多いという共通点があり、米プロバスケットボールNBAのウィザーズに入団した八村塁選手の出身校ゴンザガ大もある。

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