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盗難防止装置を付けたダミー自転車。警告表示を付けるのは1台だけで、そのほかのダミー自転車は表示せずに駐輪場に紛れ込ませる=尼崎市役所
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盗難防止装置を付けたダミー自転車。警告表示を付けるのは1台だけで、そのほかのダミー自転車は表示せずに駐輪場に紛れ込ませる=尼崎市役所
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 兵庫県尼崎市内の自転車盗難件数が着実に減少している。2008年に3704件を数えたが、18年は実に約53%減の1728件にまで減らした。とりわけ2年前からは、自転車を“拝借”しようとする人に警告する機能がある「ダミー自転車」を導入し、効果を上げた。これまでにない自転車盗対策。その手法とは-。

 同市は全域が平たんで、自転車が広く利用されている。一方で、不法駐輪や自転車盗も横行。自転車を盗んで乗り捨てる「ちょい借り」などが多いといい、ここ数年の自転車盗難件数は減少傾向ながらも年間2千件以上で推移してきた。

 市は17年から、対策を強化。罪の意識が軽いとされる自転車盗に対し、同市地域防犯アドバイザーで犯罪心理学が専門の桐生正幸・東洋大教授の協力を得て、「犯人にメッセージを送る方法」(同市危機管理安全局)に取り組んできた。

 その一つが、同年から採用したダミー自転車の駐輪場への配置だ。車体を動かすと警報音が鳴る装置を付けた自転車を駐輪場に紛れ込ませ、「盗もうとするとアラームが鳴ります」という警告文も周囲に掲示する。当初は盗難が多かったJR尼崎駅と阪急武庫之荘駅の駅前駐輪場で始めたが、現在は民間施設などにも拡大している。

 また、盗難多発地域に「そのちょい借り、犯罪です!」と呼び掛けたステッカーも駐輪場に貼り、安易な行為が刑法に触れることも紹介する。

 さらに、自転車盗の「温床」となる不法駐輪の改善も図った結果、18年の盗難件数は前年から約21%減の1728件にまで減少。今年は9月末時点で1143件と18年を下回るペースで推移し、市が22年での目標とした「盗難件数1660件以下」を3年前倒しで達成できる見通しという。

 市は新たに「22年度までに1千件未満」とする新たな目標を立てる。稲村和美市長は「自転車盗がとにかく犯罪だということを、徹底的に街中に浸透させていかなければならない」としている。(大盛周平)

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