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新寺建立への思いを語る落語家で僧侶の露の団姫さん=尼崎市内
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新寺建立への思いを語る落語家で僧侶の露の団姫さん=尼崎市内

 「天台宗僧侶」と「落語家」の二足のわらじを履く兵庫県尼崎市在住の露の団姫さん(33)が、来年春に尼崎市内で仏教の新寺を建立する計画を立てている。悩み相談や仏事に携わり、縁日寄席も開く。キリスト教徒の夫を持つ団姫さんは「信仰心を持つ良さを伝え、生きづらい人のよりどころとなる場所にしたい」と意気込む。(小谷千穂)

 静岡県で生まれた団姫さんは、幼少期に祖父を亡くしてから、「死んだら人はどうなるのか」と「死」に恐怖を抱き、仏教に限らず幅広く宗教を勉強した。高校に入り、法華経にひかれて僧侶を目指すが、好きだった落語の名人になる夢も捨てられない。悩む中、落語は僧侶が説法を面白く話したのが起源と知り「人生でやることは決まってるんや」と両方を選んだ。

 約10年間、落語家として年間250席以上の高座に上がる一方、僧侶としても布教に励んだ。ある時、遠方に住む人に「悩みを聞いてほしい」と頼まれたが、話を聞ける場所がなく寺を持ちたいと思い始めた。

 新寺の仮称は「道心寺」で、「悟りを求める志」を意味する。生活費を切り詰めながらの準備だが「志があればどうにかなる」との思いで名付けた。予定地は阪神尼崎駅の北側で、日本料理店だった3階建ての建物を改築する。檀家は持たず、訪れた人の悩みを聞いて仏事をし、落語家の縁日寄席も毎月開くという。

 高校2年の時、信仰心で自殺を思いとどまったという団姫さん。お寺は「自殺する人を一人でも減らすことが一番の目標」と語気を強める。「大好きな尼崎で、みんなで認め合って生きられる『心のコミュニティーセンター』を作りたい」。お寺の近所で5歳の息子を育てながら「通いの住職」で奮闘する考えだ。

 建立に充てる約3千万円を集めるため、返礼品を用意し、寄進を募っている(3千円から)。道心寺プロジェクト事務局TEL06・7175・0005(平日午前10時~午後5時)

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