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当時担任だった木下新吾さん(左から2番目)を囲み、亡くなった級友3人に思いをはせる同級生たち=芦屋市精道町(撮影・風斗雅博)
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当時担任だった木下新吾さん(左から2番目)を囲み、亡くなった級友3人に思いをはせる同級生たち=芦屋市精道町(撮影・風斗雅博)
青木尚子さん
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青木尚子さん
往古大喜君
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往古大喜君
須賀晃弘君
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須賀晃弘君

 兵庫県芦屋市の精道小学校で当時4年2組だった子どもたちは、級友3人を一瞬にして失った。25年がたち同級生たちは社会人となり、新たに家族を持った人もいる。地震が発生した午前5時46分、同級生6人が学びやに集まり、当時の担任教諭とともに手を合わせた。「なおちゃん、おうこ、すが。今年もみんなで来たよ」(斉藤絵美)

 17日朝、同校運動場の隅にある慰霊碑の前には亡くなった児童の顔写真が飾られた。同級生たちは、あどけない表情をみせる級友3人の写真を懐かしく見入った。「親子くらいに年が離れてしまったけれど、やっぱり同級生やね」。そんな声が聞こえた。

 4年2組で亡くなったのは、青木尚子さん、往古大喜君、須賀晃弘君。

 青木さんは、読書家でクラスの人気者。震災の前日と前々日、親友の坂上梓さん(34)=芦屋市=の家に泊まり、大阪の温水プールへ行った。「楽しかった記憶だけで、鮮明に思い出せない」と坂上さん。お互い動物好きで「なおちゃん」「あず」と呼び合った。

 直後は親友の死を悲しむより、日常を取り戻すのに精いっぱいだった。自身も被災し、2カ月間大阪と九州へ避難したが、夜中になると布団の中で泣いた。「笑いながら話しかけてくれるなおちゃんの顔が浮かんで、つらかった」。悲しさは和らいできたが、それでも毎年、1月はつらい。

 往古君は絵を描くのが得意で、ゲームが好きだった。親友だった会社員の杉本真一さん(35)=芦屋市=は、近所を一緒に探検し、抜け道を見つけては喜んだことが忘れられない。

 素直でやんちゃだった須賀君。当時担任だった同市教委学校教育課長の木下新吾さん(49)は思い出す。夏休みのある日、木下さんの自宅に「学校の金魚のえさがなくなっている」と突然電話を掛けてきた。面白い子だった。

 今年は同校に同級生6人が集まり、仕事や子育ての話などを報告し合った。「『また来年ね』って言うけれど、集まる約束はしない。来られる子が来たらいい」と木下さん。

 往古君の伯父で、小学校教諭の往古卓巳さん(59)=東京都練馬区=も、同校で午前5時46分を迎えた。同級生たちと言葉を交わし、「みんな立派になられて驚いた。35歳の大喜はどんな大人になっていたかな?」と思いをはせた。

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