阪神

  • 印刷
障害のある人や親子連れが過ごしやすい居場所づくりを目指す「さんかくカフェ」の店主、小林ひかりさん=宝塚市中野町
拡大
障害のある人や親子連れが過ごしやすい居場所づくりを目指す「さんかくカフェ」の店主、小林ひかりさん=宝塚市中野町

■さんかくカフェ店長・小林ひかりさん(兵庫県宝塚市)

 阪急小林駅から歩いて5分。ドアの取っ手も、机も、装飾も。至る所に三角形があふれたそのカフェで、笑顔を浮かべて客を迎える。「いらっしゃい。ここでは人として〇(まる)より△(さんかく)であることを楽しんで」

 1年半前にオープンした「さんかくカフェ」の店長。子連れも障害者もその家族も誰もがくつろげ、人それぞれ凹凸な部分も受け入れられる空間を目指した。

 自分で材料を選んでデザートの飾り付けができたり、滞在の残り時間を示す時計があったり。車いすで入店でき、福祉作業所で作られたコーヒーや器を使うなど、環境づくりに工夫を凝らす。

 小学3年の息子は発達障害があり、4年前、同じ境遇の親でつながるグループ「宝塚発達コミュニティ花」を立ち上げた。「周りに迷惑がかかる」と外出を控えた子育ての経験から、「行きたい時に気軽に行けて、話したい時に話ができる場所を」とカフェを計画した。「どれも自分のために始めたこと」と笑う。

 人生を「人の出会いによって動かされてきた」と振り返る。バイト先で会った子どもに魅了され、保育士の資格を取得。1人旅に行けば現地で知り合った人の案内で観光。同グループも他の母親に促され、発案から2カ月で立ち上げた。

 カフェは、十人十色の人が過ごす。障害のある人がご飯を食べる様子に、子連れの夫婦が「すごい楽しそうだね」とひそひそ。視力が弱い常連客の要望でトイレのボタン表示を大きくすると、高齢の女性が「分かりやすい」とにっこり。表向きは普通の飲食店。でも、多様な人同士で交流できる場所ができた。「『こういう人もいる』と少し知っているだけで、お互いが気持ちよく過ごせる」

 今春、子どもに体験の場を与えるデイサービスを開所予定。「一歩踏み出すと、みんな助けてくれた」と語る36歳の挑戦は続く。(小谷千穂)

【メモ】クリームの上にトッピングする「デコるんカップケーキ」が人気。カレーやパスタ、グラタンなどのランチもある。宝塚市中野町4の25。午前10時~午後4時。火曜と日曜は休み。さんかくカフェTEL0797・98・9918

阪神の最新
もっと見る

天気(7月15日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 20%

  • 25℃
  • ---℃
  • 50%

  • 27℃
  • ---℃
  • 30%

  • 28℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ