阪神

  • 印刷
ウェイクボードで、国内史上最年少でプロになった岸田ひなのさん=西宮市西波止町
拡大
ウェイクボードで、国内史上最年少でプロになった岸田ひなのさん=西宮市西波止町

■プロウェイクボード選手・岸田ひなのさん(兵庫県川西市)

 モーターボートなどにロープで引っ張られながら、ボードに乗って水上で技を繰り出すウェイクボード。猛スピードの中で、大人顔負けの宙返りなどを披露する。国内史上最年少の11歳でプロ入りを決め、昨年のデビューシーズンはランキング3位。始めてから、まだ2年余りの中学1年生が急成長を続けている。

 きっかけは小学5年生の10月。先に競技を始めていた兄に同行し、琵琶湖でボードに乗った。「怖くて水に入る時から泣いていた」。何とか立てるようになった喜びを支えに続けるうち、年明けの2月、知人を頼って訪れた本場のタイで、コーチに約2週間みっちり教わったことで、11種類もの技を身に付けた。

 そこからは快進撃。小学6年生で挑んだ年齢無制限のアマチュアツアー5試合で優勝を含めて3度も表彰台へ。年間総合成績で2位に入り、3位以内に認められるプロ入りを勝ち取った。プロでも国内4試合で2位が2度。前に回転しながら横にも回る大技「ダムダムロール」を、日本人女子では初めて試合で決めた。

 水上練習は毎日とはいかず、西宮浜付近や琵琶湖などで土、日曜が中心。体操など競技の助けになるような習い事をしていたわけでもない。最大の長所は「気持ちの強さ」と父英章さん(37)。技に失敗すると、体が波に激しく打ち付けられる。あまりの痛さに、同じ技の練習を避けたくなるのが普通というが、くじけずに再挑戦する。「怖くて痛いけれど、技を増やさないと大会に勝てない」。執念でここまで登り続けてきた。

 目標はもちろん、世界チャンピオン。「大技を増やしたい」と、世界でも数人しか習得していないという難技で、後ろに回転しながら横にも回る「ワイリーバード」に取り組んでいる。「新しい技ができた時が一番楽しい。今は『最初に何で泣いてたんやろう』と思う」とほほ笑む。川西市在住、12歳。(伊丹昭史)

【メモ】ブログのほか、ツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)で近況などを報告する。さらに今年1月には公式サイトも開設し、最新ニュースやブログ、メディア出演の動画など、幅広く情報を発信中。ロータスサーフ芦屋所属。

阪神の最新