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西宮市内の被害増加を受けて開かれた「特殊詐欺撲滅に向けた団結式」=西宮市甲子園町
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西宮市内の被害増加を受けて開かれた「特殊詐欺撲滅に向けた団結式」=西宮市甲子園町

 2019年に兵庫県西宮市であった特殊詐欺の被害が阪神間で最多の108件に上り、被害額は約1億2500万円に達したことが西宮・甲子園署への取材で分かった。全県的には減少傾向が続く中で前年から28件、約2300万円も増えており、県内657件の約16%を占めて神戸市に続くワースト2に。被害の7割を超えるのが、高齢者の自宅を訪ねて言葉巧みにキャッシュカードをだまし取る手口だ。両署は5日、警戒強化に向けた団結式を開催。市民には固定電話の「留守電」機能を使った防衛策を呼び掛ける。(名倉あかり)

 「あなたのカードでテレビやカメラが買われています」。昨年12月5日午前11時ごろ、西宮市の70代女性宅に家電量販店の保安係を名乗る男から電話があった。「捜査のためにキャッシュカードを受け取る」と告げられた後、警察官をかたる男が自宅に現れ、カード8枚を手渡すと口座から計335万円が引き出されたという。

 両署によると、「キャッシュカード手交型」と呼ばれる手口で、犯人にとっては実名や担当係を挙げて相手を信用させやすい上、他者に相談させる余裕を与えず、家の中だけで犯行をやり遂げられる-などの利点があるとみられる。

 市内の特殊詐欺被害は、今年も1月末までに速報値で17件、約5500万円と多発している。「高級住宅街というイメージで狙われ、地域の名簿が出回っているのでは」と捜査員。被害者から直接カードや現金を受け取る「受け子」はインターネットを通して雇われるケースが多く、今月3日にも市内の70代男性からカードを詐取しようとした疑いで尼崎市の無職男(20)が現行犯逮捕された。

 被害の多発を受け、両署は5日、西宮市甲子園町の阪神甲子園球場前で「特殊詐欺撲滅に向けた団結式」を開き、防犯協会員ら約100人と連携、パトロールの強化を確認。西宮署の宮根正憲署長は「まさに非常事態。職務質問などの街頭活動を強化し、犯人確保に全力を尽くす」と語った。

 両署によると、被害に最も有効な防止策は「電話の留守番電話設定」を活用することだという。現状は警察が「注意すべき文言」を啓発しても、すぐに新たな手口が現れる“いたちごっこ”が続くが、犯人は自身の音声を録音されることを嫌がるため、在宅中も設定することで接触を避けられるとしている。

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