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中学校に掲げられたあいさつの大切さを呼び掛ける横断幕=西宮市宮前町
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中学校に掲げられたあいさつの大切さを呼び掛ける横断幕=西宮市宮前町

 通学路などで目にする、あいさつの大切さを伝える横断幕やのぼり。こうした啓発物に効果があるのかどうか、兵庫県西宮市で議論になっている。看板に関するルールを定めた市のマニュアルでは「道徳を説く啓発物は効果が不明で、景観上好ましくない」とされ、設置しないよう呼び掛ける。一方、あいさつ運動に携わる市民は「分かりやすくて効果はある」と反発する。(斉藤絵美)

 「あいさつで 広がるみんなの いい笑顔」

 同市内の幼稚園、小中学校で横断幕が目に入ってくる。同市青少年施策推進課が、市内にある全ての公立の学校園に配り、目に付きやすい通学路などに張り出されている。

 この横断幕が問題視されたきっかけは、2018年に同市が策定した「公共サイン デザインマニュアル」。市が設置した交通安全やマナーを呼び掛ける看板についてルールを定めた。道徳を説く啓発物は「効果が不明」として「設置しないもの」に分類された。

 マニュアルが制定されてから2年がたつが、取り外された学校園はない。同課は「掲示に意味があると感じている。撤去費用も必要で、取り外す予定はない」とする。

 あいさつ運動に関わる住民もマニュアルに反発する。市立浜脇中学校(同市宮前町)周辺では30年以上前から「あいさつロード」と書かれた横断幕を掲げ、学期ごとに地元住民が正門近くに立って、あいさつ運動を続けている。

 同地区の青少年愛護協議会会長の米山清美さん(67)は「長年やってきた活動。マニュアルを否定するのではないが、『マニュアルで駄目だからすぐに取り外して』というのは納得できない」と話す。

 一方、マニュアルを策定した同市都市デザイン課の担当者は「啓発運動は必要だが、掲示板で知らせるなど景観に考慮した手法を考えてほしい」と要望する。ただ、「地域の取り組みでもあるので強引には進められない」と頭を悩ませる。

 同課によると、市が設置した看板などは市内に約1万件あり、マニュアルの策定を受けて約1100件が改善されたが、約8200件が不適合のままという。

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