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尼崎市の消費者行政を下支えしてきた尼崎消費者協会のメンバー。50年の活動を6月で終える=同市南武庫之荘3
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尼崎市の消費者行政を下支えしてきた尼崎消費者協会のメンバー。50年の活動を6月で終える=同市南武庫之荘3

 消費者問題に取り組んできた兵庫県尼崎市の民間団体「尼崎消費者協会」が活動の担い手が減少し、今年6月末で活動を終える。食品の安全や環境問題に目を光らせ、市に委託された消費生活相談業務なども担ってきたが、1970年の設立から50年の節目にその幕を下ろす。

 同協会は高度経済成長期の70年4月、主婦を中心に発足した。食品の添加物や薬剤の使用について勉強会を重ねた。99年には牛肉の産地偽装を発見して発表。牛乳パックのリサイクルや買い物袋を持参する運動などにもいち早く注目し、95年の阪神・淡路大震災では炊き出しにも取り組んだ。

 83年からは市から委託され、同市立消費生活センター(南武庫之荘3)の相談窓口業務を担当。資格を持つ会員が悪徳商法や架空請求、インターネット、携帯電話の契約に関する被害など時代ごとの相談に応じ、協会誌「協会だより」で注意を呼び掛けた。

 会員はピーク時は1千人超に上った。75年に同会に入った福田康代会長(80)は「みんなでわいわいと取り組んだ。問題を解決しようと、六法全書を片手に走り回ったこともあった」と笑顔で振り返る。

 だが近年は共働き世帯が増え、インターネットでの情報収集も容易になり会員は減少。今は160人ほどになった。事務局も福田会長ら70~80代が中心となり、会の存続を断念した。

 今年5月に50周年の式典を催し、6月末に消費生活センターから退去、解散する。

 福田会長は「会を終えるのは心苦しいが時代の流れ。会員さんの励ましと、仲間の存在があったからやってこられた」と話す。

 協会の解散により、相談業務は4月から市が直接担う。6月29日からは相談窓口を同センターから市役所本庁舎に移す予定。(大盛周平)

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