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検体処理室。前室では、作業に入る職員に付着するごみなどを送風で除去する=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
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検体処理室。前室では、作業に入る職員に付着するごみなどを送風で除去する=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
研究所に運び込む検体を四重に保護する容器やジュラルミンケース=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
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研究所に運び込む検体を四重に保護する容器やジュラルミンケース=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
検査について説明する村山隆太郎さん=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
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検査について説明する村山隆太郎さん=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
PCR検査を行う機械=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
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PCR検査を行う機械=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
試薬の調合を模した作業=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)
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試薬の調合を模した作業=尼崎市立衛生研究所、尼崎市南塚口町4(撮影・風斗雅博)

 新型コロナウイルスの感染拡大により、聞かない日はない「PCR検査」。これまでは保健所から依頼された地方衛生研究所などが検査を行ってきた。尼崎市立衛生研究所(兵庫県尼崎市南塚口町4)もその一つ。17日午前0時時点で66件の検査を行い、阪神間の患者4人の陽性を確定した。まだ陽性が出ていなかった6日に検査手順について取材した。

 公益財団法人尼崎健康医療財団運営のビル「ハーティ21」。JR塚口駅から徒歩十数分。下層階にプールやスポーツジム、各種検診エリアなどがあり、市立衛生研究所は5階にある。

 研究所は1966年設立で、93年にこの地に。デング熱や風疹などの感染症、食中毒や河川水質汚濁…。普段から多岐にわたる検査を三つの部署が分担する。

 新型コロナの検査を担うのは「感染症制御担当」。検査にあたる職員は基本3人で、この1カ月あまり、いつ来るか分からない市保健所からの依頼に24時間対応してきた。

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 保健所職員は、検体をジュラルミンケースなどで四重に包装して搬送。安全性を確保するため、地下で受け取り、研究所職員は一般客らが使わない非常用階段を使って5階まで運ぶ。

 まずは検体から遺伝子を取り出し、試薬と混ぜ、検査機にかけるための反応液をつくりだす。職員の感染や検査室汚染のリスクが高い作業だ。

 遺伝子を抽出するのは「検体処理室」。二重の扉で仕切られた室内の、さらに空調で空気が外に漏れないキャビネット内で作業する。患者のたんなどを採取した検体を液体などで「こして」遺伝子を取り出す。わずか数十マイクロリットルの液体を扱う熟練の技だ。

 遺伝子になった時点でようやく「感染力はゼロになります」と担当の村山隆太郎さん。別の担当者が別室で水や酵素などを混ぜた試薬をつくり、遺伝子を合わせる。ここまで1時間。

 あとは反応液を機械に入れ、ウイルスの遺伝子を増幅させる。一定基準を超えれば陽性。結果が出るまで約3時間だ。

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 これで陰性となれば、検査は終了。しかし陽性なら、さらに異なる2回目のPCR検査を実施。3月10日の同研究所陽性1、2例目は全部で17時間かかった。それ以降は1回の検査のみで判断しているが、他の種類のウイルス検査などがない状況で、1日に検査できるのは24検体ほどだという。

 検査数が少なすぎる-。そんな声はもちろん職員の耳にも入っている。3人は「保健所も全力で対応しており、決して数をセーブしているわけではないんです。われわれは任された検査を粛々と行うだけです」と、今日も検体と向き合っている。(大盛周平)

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