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「ささはら菜園」のビニールハウス。食べごろのイチゴが実る=尼崎市猪名寺1
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「ささはら菜園」のビニールハウス。食べごろのイチゴが実る=尼崎市猪名寺1
採れたてのイチゴをパック詰めする笹原篤史さん=尼崎市猪名寺1
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採れたてのイチゴをパック詰めする笹原篤史さん=尼崎市猪名寺1
直売所では多くの客がイチゴを買い求める=尼崎市猪名寺1
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直売所では多くの客がイチゴを買い求める=尼崎市猪名寺1

 兵庫県尼崎市の住宅街に突如現れるビニールハウス。中に入ると赤く実ったイチゴが並ぶ。12月に開園した「ささはら菜園」(尼崎市猪名寺1)。同市で初めての本格的なハウス栽培でイチゴ約5200株を栽培し、直売している。若きオーナーの笹原篤史さん(26)は「地域の憩いの場にしたい」と話す。

 農園は元農家だった笹原さんの祖父利男さんの畑を転用した。幼いころから収穫を手伝っていた笹原さん。「都会の真ん中で採れたての完熟イチゴが食べられたら」と、国の制度を利用して神戸市北区のイチゴ農園で3年間研修した。昨年7月に実家に戻り、約770平方メートルのハウスを設けて苗を植え、開園した。

 笹原さんは近郊農業のメリットに「消費者との近さ」を挙げる。大消費地から離れた産地は、輸送途中で熟すことを考慮し、まだ少し白い状態で摘み取られることが多い。大阪や神戸に至近の尼崎は、輸送時間にとらわれず、全体が真っ赤になった完熟の状態で出荷できるという。

 物理的な近さ以外の魅力もある。笹原さんが農作業をしていると、通り掛かった人から声を掛けられることもある。「『おいしかったよ』と何度も買ってくださる近所の方がいる。地域の皆さんに支えられていると感じる」と話す。

 一方で都市部の農家は、肥料のにおいやハウスの暖房で生じる騒音に苦情が寄せられることも。面積が狭い畑が点在し、設備投資の費用もかさみがちだ。

 尼崎市農政課によると、市内の耕地面積は1954年には約900ヘクタールあったが、宅地化や高齢化が進み、今年1月の時点で約86・2ヘクタールとほぼ10分の1に減少している。

 笹原さんは5月の大型連休を視野にイチゴ狩りを、夏にはイチゴを使ったかき氷の販売なども計画している。「農業の可能性は無限大。この場所で自分のやりたいことにどんどん挑戦していきたい」と意気込む。

 直売所は午前10時~正午(売り切れ次第終了)。毎週火、木、土、日曜に営業する。ささはら菜園TEL080・9303・4446

(山本 晃)

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