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感染予防のため、マスクを着け、密着しないように座ってレクリエーションを楽しむデイサービスのむらの利用者ら=尼崎市大物町1
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感染予防のため、マスクを着け、密着しないように座ってレクリエーションを楽しむデイサービスのむらの利用者ら=尼崎市大物町1

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県尼崎市などの高齢者の通所事業所(デイサービス)が休業したり、利用者に時間の短縮を求めたりしている。感染拡大当初に介護施設でクラスター(感染者集団)が発生し、その後も亡くなる人の多くが高齢者という状況が続く。再開した施設もあるが、「3密」になりやすいことから対策に躍起だ。一方で、従来通りのサービスが受けられない利用者や家族には負担が増えている。(中川 恵)

 市内に住む70代の夫婦は2人暮らしで、夫は中度の認知症、妻も病気を抱える。2人が通うデイサービス事業所は「感染リスクの高い現場。命を守るためにやむを得ない」と休業を決めた。さらに、夫が週2日、風呂や日中の居場所として通うデイサービスからも自粛を求められた。

 もともと夫はささいなことで怒り、1日に何度も外を出歩く。夫が家で風呂に入る際、湯加減や室温調整は足腰の痛む妻が担い、次第に入浴が負担になったという。妻は「デイに行ってくれたら助かるけど…」とこぼす。

 尼崎市大物町1の「デイサービスのむら」は緊急事態宣言を受けて利用者に自粛を呼び掛けた。多くの人が利用を自粛したものの、サービス再開を求める人が多く、家族からは「もう無理」との声も上がったという。大型連休明けに再検討し、11日から再開した。

 ただ、検温や換気、消毒にいつも以上に気を配り、利用者には必ずマスクを着けてもらう。「3密」にならないよう利用者は分散して着席してもらうことも徹底した。送迎時の感染リスクを減らすため、乗車定員を減らし、帰宅時間は1時間早めている。生活相談員の女性(49)は「新型コロナの収束が見えない中、この状況に付き合っていく方法を考えるしかない」と話す。

 新型コロナに対する県の対処方針では、介護施設に対し、感染防止に努めた上で事業の継続を要請している。同時に利用者に対しては、家庭での対応が可能な場合、できるだけ利用を自粛するよう求めている。県高齢政策課は「両にらみにならざるを得ない。利用者の個別ケースに応じて対応してほしい」としている。

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