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「デコハリナ」をつけて髪を切ってもらう女性客=神戸市中央区
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「デコハリナ」をつけて髪を切ってもらう女性客=神戸市中央区
「デコハリナ」を考案した小南匠史さん=芦屋市船戸町
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「デコハリナ」を考案した小南匠史さん=芦屋市船戸町

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、美容室の客に着用してもらうフェースシールドが注目を集めている。兵庫県西宮市在住の美容師が考案したフィルム「デコハリナ」。施術で切った髪の毛が客の顔に付かない上、眼球などから飛沫(ひまつ)感染するのを防ぐ効果もあり、各地の美容室で商品を導入する動きが広がっている。(風斗雅博)

 考案したのは、芦屋市船戸町で美容室「クリーム」を経営する小南匠史さん(61)。もともと散髪で客の顔に付着する髪の毛や、それを取り払うブラシの衛生面に懸念を抱いており、6年前に開発に乗り出した。当初はプラスチック板やゴムバンドなどを使って試作を重ねたが「どれも重量が重く、施術に支障が出た」。その後、店に届いた郵便物を包装する透明なフィルムにヒントを得て、フェースシールドへの活用を思いついたという。

 「デコハリナ」のフィルムは幅20センチ、長さ14センチ。薄さは0・03ミリと非常に軽く、小南さんは「客の邪魔にもならない」と話す。施術時は二つ折りのフィルムを広げ、客の額に皮膚保護クリームなどを塗って貼り付ける。

 他店への導入が急増したのは、国内で新型コロナが流行し始めた頃だった。デコハリナを扱う「梅田美容商事」(大阪市)によると、商品を使っている美容室は県内外で110軒以上に及ぶ。そのほとんどが国の「緊急事態宣言」が出された後だったという。

 その中の一つ、神戸市中央区の美容室「マルパ マーパ マーパ」は、新型コロナの影響で4月の売り上げが昨年に比べて半減。現在は同時間帯の接客を4人に限定し、次亜塩素酸水でこまめに店内を消毒するなど快適な環境づくりに力を入れる。オーナーの小池義隆さん(46)は商品について「顔を広く覆うので施術もしやすく、見た目から興味を持ってくれる客も多い」と手応えを話す。

 県内で理美容は休業要請の対象外だが、いったん遠のいた客足の回復には険しい道のりが続く。小南さんは「今後は価格だけでなく、衛生面もより重視される時代になる。デコハリナで客とスタッフお互いが安心できる環境が広がってくれたら」と話した。

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