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「小説火垂るの墓誕生の地」と記された記念碑(実行委員会提供)
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「小説火垂るの墓誕生の地」と記された記念碑(実行委員会提供)
記念碑建立の経緯をまとめた冊子を手にする土屋純男代表=西宮市
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記念碑建立の経緯をまとめた冊子を手にする土屋純男代表=西宮市

 太平洋戦争中の子どもを描きアニメ映画にもなった野坂昭如さんの小説「火垂るの墓」の記念碑が兵庫県西宮市奥畑の西宮震災記念碑公園内に完成した。地元住民らでつくる建碑実行委員会の寄付の呼び掛けに1440人・団体が応じ、集まった約800万円を費用に充てた。戦後75年の節目に平和な世の中を祈って7日に除幕式を行う。(中川 恵)

 「火垂るの墓」は神戸大空襲で母を亡くし、西宮の親類宅に身を寄せた後、防空壕(ごう)で暮らした14歳の少年清太と4歳の妹節子の物語。野坂さん自身の体験が基になっており、西宮市の満池谷や香櫨園浜を舞台に物語がつづられている。

 同実行委は2017年に地元住民ら8人で発足。記念碑の建立場所やデザインを検討し、19年夏から寄付を募った。協力者から「私たちもあの空襲の時逃げまどいました」「戦争は世界中どこであってもいけません」「貴重な歴史を後世に残してください」などの言葉が届いた。

 碑は高さ2・2メートルで台座が本の形になっている。両脇には、野坂さんの経歴を紹介する碑と、その戦争体験を解説する碑が並ぶ。そばにはアンネのバラの教会(同市甲陽園西山町)から寄贈されたバラやあじさいを植えて彩りを添えた。同実行委の土屋純男代表(77)は「人は過酷なことから目を背けたがる。この碑が戦争の悲惨さを語り継ぐものになってほしい」と話す。

 7日の除幕式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、午後1時半から関係者のみで距離を保って行う。

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