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とっくり形の巣で子育てをするスズメ=川西市一庫
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とっくり形の巣で子育てをするスズメ=川西市一庫
配管などで一休みするコシアカツバメ=川西市一庫
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配管などで一休みするコシアカツバメ=川西市一庫
ベランダの天井に作られたコシアカツバメの巣=川西市一庫
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ベランダの天井に作られたコシアカツバメの巣=川西市一庫
巣の中に入るコシアカツバメ=川西市一庫
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巣の中に入るコシアカツバメ=川西市一庫
ひさしの上に作られた巨大なコシアカツバメの巣=川西市一庫
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ひさしの上に作られた巨大なコシアカツバメの巣=川西市一庫

 繁殖期を迎えたコシアカツバメの巣が、水資源機構一庫ダム管理所(兵庫県川西市一庫)のベランダに大量に作られている。その数96個。さながら集合住宅の様相だ。ほとんどが空き家状態だが、一部の巣からはかわいらしいヒナが顔を出して鳴き声を上げる。そこに帰ってきたのは…あれ? スズメ? 新たな隣人が住まう「ツバメ団地」。入居者たちの初夏を追った。(風斗雅博)

 コシアカツバメは全長19センチ程度とツバメよりも少し大きく、腰部分に赤みを帯びる。主に九州以北の海岸部や山地の市街地に生息。泥などを固めてとっくり形の巣を作ることで知られる。

 ダム西側に位置し、貯水池などが一望できる同管理所。ベランダに毎年、多くのコシアカツバメが飛来する。壊さず残している歴代の巣は、別棟のものも含めて96個。今年5月、職員が鳥の声に見上げると、巣に出入りするスズメを発見した。現在使われている巣19個のうち、3個がスズメに乗っ取られているという。

 NPO法人「バードリサーチ」(東京都府中市)の研究員、神山和夫さん(53)によると「スズメがツバメの巣を乗っ取ることは珍しくありません」。近年気密性の高い家屋が増えたため巣作りできる隙間が少なくなり、スズメの個体数は減少傾向にあるという。そんな中、コシアカツバメよりも繁殖時期が早いスズメは、他人(ひと)様が作った空き家の巣に先に潜り込んで新生活を始めるというわけだ。

 さらに、スズメは身を隠せるような場所をねぐらとして好むといい、おわん形のツバメの巣よりも入り口の狭いコシアカツバメの巣の方が魅力的に映るのかもしれない。コシアカツバメがせっせと建てた家を、スズメが中古住宅として勝手に拝借している格好だ。

 同じスズメ目とはいえ、似ても似つかぬ先客と同じ屋根の下で暮らすことになったコシアカツバメ。朝や夕方には頻繁に外へ飛び出し、巣作り用のわらなどをくわえて戻ってくる。近所づきあいはうまくいっているようだ。同管理所の所長代理、齊藤光悦さん(45)は「これも一つの自然の形。使われていない巣もあるので、共存しながら子育てをしてほしい」と話していた。

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