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西宮市教委が公開した簡易給食の献立表
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西宮市教委が公開した簡易給食の献立表

 「おかずを1品付けられないか」-。コロナ禍での臨時休校による学習の遅れを取り戻すため、兵庫県西宮市立小学校などで従来の夏休み期間に設けた授業日に提供される「簡易給食」について、その栄養バランスの悪さに保護者や市議らから不満の声が上がっている。阪神間では、夏の補充授業期間にも通常通りの給食を予定する市町が多く、「なぜ西宮市では無理なのか」と対応を疑問視している。(小林伸哉)

 「くろパン1こ ぎゅうにゅう1本 スライスチーズ1枚」。8月21日の献立は合計で483キロカロリーだ。

 西宮市教育委員会によると、簡易給食の献立で、毎日あるのはパンと牛乳、あとはその日ごとにヨーグルトやゼリー、ジャムなどが添えられる。1食平均のカロリーは「学校給食で文部科学省が示す基準の約75%」。保護者らは「育ち盛りの子どもが、夕方まで耐えられるのか」とする。

 西宮市教育委員会は、小学校などの夏休みを8月1~16日に短縮し、7月21~31日と8月17~31日の平日計18日間で午前中に授業を予定。簡易給食は「子どもたちの食に対する不安に寄り添うため」に提供するとしている。

 同市の場合、通常は62カ所での自校調理で約4万500食を提供する。夏の短縮授業期間は、小学校と義務教育学校前期課程の計41校で希望者に簡易給食を出す一方、中学校などは給食自体を実施しない。教職員を含む約8100人が簡易給食を希望している。

 西宮市教委は簡易給食とする理由について「2学期以降の安全な給食のため、夏休みに予定する調理設備の工事や器具の納品、チェックがあり、小学校40校のうち、20カ所の給食室が使えない」と説明する。

 さらに「全62カ所の調理場のうち、エアコンは17カ所にしかなく、食中毒の危険や調理員が熱中症になる恐れがある」とし、総菜の外注も「アレルギーへの対応や安全性の確保が難しい」とする。

 3日の市議会教育こども常任委員会では、市教委側が献立について「どんな工夫ができるか再検討している」と表明した。同常任委の市議らは栄養面などを問題視し、夏の給食について改善を求める決議案をまとめた。9日の市議会本会議で可決される見通しだ。

 あまりに質素な給食に、市教委はどんな「工夫」をこらすのか-。体力を消耗する夏を間近に控え、保護者らは注視している。

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