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元オーナーの藤井隆志さん(右から2人目)とクッキーやフィナンシェなどの商品をPRする就労施設の利用者とNPO法人「百生一輝」の職員=川西市東多田2
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元オーナーの藤井隆志さん(右から2人目)とクッキーやフィナンシェなどの商品をPRする就労施設の利用者とNPO法人「百生一輝」の職員=川西市東多田2
藤井さんが夏の期間限定メニューとして考案したビールゼリー。購入には予約が必要=川西市東多田2(NPO法人百生一輝提供)
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藤井さんが夏の期間限定メニューとして考案したビールゼリー。購入には予約が必要=川西市東多田2(NPO法人百生一輝提供)
藤井さんが夏の期間限定メニューとして考案したスイーツもりそば。購入には予約が必要=川西市東多田2(NPO法人百生一輝提供)
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藤井さんが夏の期間限定メニューとして考案したスイーツもりそば。購入には予約が必要=川西市東多田2(NPO法人百生一輝提供)
藤井さん(右)からケーキの作り方を学ぶ利用者の男性=川西市東多田2
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藤井さん(右)からケーキの作り方を学ぶ利用者の男性=川西市東多田2

 個性的なアイデアスイーツを世に送り出してきた兵庫県川西市の老舗ケーキ店が5月、新たなスタートを切った。同市東多田2の「ケーキ工房 菓楽(からく)」。長引く売り上げ不振により3月でいったん廃業したが、地元のNPO法人「百生一輝(ひゃくしょういっき)」が店名をそのままに障がい者の就労支援施設として事業を引き継いだ。元オーナーのパティシエもこれまで通り調理場に立ち、地域に親しまれてきた味を守り続ける。(風斗雅博)

 菓楽は1991年9月に創業。甘さ控えめの素朴な味が常連客に人気で、元オーナーの藤井隆志さん(58)は通常商品に加え、ジョッキ型のカップに入った「ビールゼリー」やマロンクリームを麺に似せた「スイーツもりそば」など独自の発想でアイデア商品を考案してきた。

 だが、近年は売り上げが減少。新型コロナウイルスの影響も重なり、30年の歴史を目前に廃業を決意した。その後、店舗跡の利用に手を挙げたのが同法人だった。施設での作業内容を検討するうち「せっかくなら」と店の設備を生かして事業の継承を決め、藤井さんにも指導者として携わってもらうことにした。

 店は就労施設の利用者3人と同法人の職員5人が交代で勤務。藤井さんの調理を見てレシピを学ぶ傍ら、商品の下ごしらえや袋詰め、シール貼りに熱心に取り組む。利用者の男性(38)は「商品が次々売れると達成感があり、日々の接客も楽しい。いつかは自分でも菓子を作ってみたい」。一方、藤井さんも「(利用者らは)想像以上にしっかりと動いてくれるので頼もしい。いずれは職人として任せられるようになれば」と期待する。

 5月の再開以降、客からは「もう食べられないと思っていた」「頑張ってね」などと、喜びや激励の声も上がっているという。同法人の事務局長、大西僚さん(27)は「徐々に障がい者の働く店として認知されてきた。地域として受け入れてもらえるよう、障がい者と住民が触れ合える場を今後も増やしていきたい」と話した。

 店は日、月曜休み。午前10時~午後5時。菓楽TEL072・793・7770

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