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復旧に向けて歩み始めた市場の店主ら=尼崎市、杭瀬中市場
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復旧に向けて歩み始めた市場の店主ら=尼崎市、杭瀬中市場
火災の焼け跡。犠牲者を追悼する花が供えられていた=尼崎市、杭瀬中市場
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火災の焼け跡。犠牲者を追悼する花が供えられていた=尼崎市、杭瀬中市場
善意であふれる募金箱=尼崎市、杭瀬中市場
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善意であふれる募金箱=尼崎市、杭瀬中市場

 店舗など6軒を焼く火災に見舞われた兵庫県尼崎市杭瀬本町1の杭瀬中市場で、店主らが復旧へ向けた歩みを踏み出した。アーケードが焼損するなど打撃は大きいが、一丸となって2日後から営業を再開し、地域の住民や企業からは130万円を超える寄付が集まった。「地域の支えが力になる」-。インターネットで資金を募るクラウドファンディングを予定するなど、にぎわいの再生に向けた奮闘が続く。(大田将之)

 同市場では3日夜、カフェバーから出火し、男性1人が亡くなった。空き店舗2軒を含む計6軒が焼け、昨年開業したばかりのイベントスペースや、老舗豆腐店などが営業できない状態となった。市場全体の照明やエアコンは焼損。アルミのアーケードも熱でゆがみ、ひどい雨漏りがする。同市場協同組合の石原和明副理事長によると「大規模改修が必要になるかもしれず、復旧費用は読めない」という。

 南北40メートルに約15軒が並ぶ同市場は、戦後の闇市をルーツとして1960年に開設した。近年は空き店舗が増えつつあったが、「空き店舗見学ツアー」やユーチューブでの魅力発信など、関係者が活性化に向けて尽力。昨年から今年にかけて若手経営者が飲食店を開業するなど、若者客も増えつつある中での惨事だった。

 石原副理事長は「心が折れそうになった」と漏らす。それでも「2日後に営業を再開できたのは、杭瀬のみなさんの声援のおかげ」と感謝する。

 早期再開のため、火災の翌日からすすにまみれた市場で、店主らは掃除など復旧作業に奔走。地元の建設会社は高所作業用の足場を持って駆け付けてくれた。味付けのりの容器を代用した募金箱は買い物客らの善意であふれ、支援金は4日間で130万円を超えた。ビニール袋いっぱいの「1円玉貯金」を持ってきてくれる常連客もいた。

 200万円を目標に復旧費を募るクラウドファンディングは、7月13日のスタートを目指して同市場の若手店主らがサイト「キャンプファイヤー」で計画中。5千円を支援すれば、同市場で使える商品券1500円分がもらえるプランなどを用意する予定。

 石原副理事長は「杭瀬の町全体に支えられ、『なんとかなる』と前を向くことができた。先のことは見えないが、年内復旧を目標に少しずつ前進していきたい」と語る。

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