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香櫨園浜の対岸で咲くオオキンケイギクを除草する粟野真造さん=西宮市西宮浜
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香櫨園浜の対岸で咲くオオキンケイギクを除草する粟野真造さん=西宮市西宮浜
オオキンケイギクの種
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オオキンケイギクの種

 新型コロナウイルスによる外出自粛でボランティアの清掃活動が停滞する中、兵庫県西宮市・香櫨園浜(御前浜)の周辺で、外来生物法の特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」が繁殖しており、在来種への影響が危ぶまれている。一帯は貴重な海浜植物の群落として知られており、環境保護などに関わる市民らからも懸念の声が上がっている。(風斗雅博)

 オオキンケイギクは北米原産の多年草。河川敷や海岸に生息し、5~7月にコスモスのような黄色い花を咲かせる。兵庫県立大大学院緑環境景観マネジメント研究科の澤田佳宏准教授(51)によると、国内では1990年代に緑化資材として公共工事などに使用され、爆発的に増加したという。非常に強い繁殖力で在来種を駆逐するため、2006年に特定外来生物の指定を受け、栽培などが禁止された。

 香櫨園浜は、県レッドデータブックのCランクに指定されるなど、市内で貴重な海浜植物群落を形成している。オオキンケイギクは5年前から同浜東側で繁殖が確認され、地元の市民団体「浜・川・山の自然たんけん隊」が毎年駆除に取り組む。今年は1月に若葉を除去したが、その後は新型コロナの影響で3~5月の定例清掃活動は中止に。再開後も「3密」回避の影響で、参加者が十分に集まらない日が続いている。

 そんな中、同団体事務局長の粟野真造さん(60)が今月、対岸の西宮浜の北側でもオオキンケイギクの大量繁殖を発見。現在は個人で草抜きに取り組むが、既に種子を地面に落とした花も少なくない。沈静化していた新型コロナの感染者数も再び増加の兆しを見せ、今後の除草活動がスムーズに進むかは不透明だ。

 同団体によると、オオキンケイギクはさらに香櫨園浜北側の県立西宮教職員公舎の敷地でも繁殖。6月下旬に近隣住民らが除草に取り組んだが、粟野さんは「自粛期間が花が咲く時期と重なってしまい、気付かなかったり手つかずだったりする場所も多い。種子は雨風でも飛散するので来年が心配」と話す。澤田准教授は「流されたり飛ばされたりした種が落ちた場所で、そこに生息する植物と競合する懸念がある」と分析する。

 環境省は、駆除について種子を落とさぬよう根から抜き取り、ビニール袋で密閉して枯死させ、燃えるごみで処理するよう呼び掛けている。西宮浜周辺の除草活動は同団体が随時企画している。

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