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打出商店街にあるうちで食堂。「家(うち)でも楽しんで」とPRする責任者の杉本匡隆さん=芦屋市打出町
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打出商店街にあるうちで食堂。「家(うち)でも楽しんで」とPRする責任者の杉本匡隆さん=芦屋市打出町
うちで食堂で弁当を持ち帰る地元客=芦屋市打出町
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うちで食堂で弁当を持ち帰る地元客=芦屋市打出町

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業時間の短縮や客足の減少など、大きな打撃を受けている飲食業界。兵庫県芦屋市では市民や市がテークアウト情報をまとめたサイトを立ち上げ、インスタグラムを活用した情報発信を行うなど、会員制交流サイト(SNS)を駆使して飲食店を盛り上げる動きが高まっている。サイト運営者は「テークアウト情報だけでなく、芦屋の食の魅力を広めるきっかけになれば」と期待を込める。(名倉あかり)

 女性の起業支援会社「ママントレ」(同市)代表で、システムエンジニアの経験もある須澤美佳さん(43)は4月、テークアウト情報などを載せたサイト「Ashiya Gourmet(芦屋グルメ)」を立ち上げた。「各店が個別にSNSで発信しても、情報が受け流されてしまう。検索できるサイトがあれば便利と考えた」と語る。

 芦屋グルメでは、和食や中華などのジャンルはもちろん、最寄り駅や「出張OK」などのサービスでも店を探すことができる。

 JR芦屋駅前のイタリア料理店「ボッテガブルー」のマネジャーの女性(44)は「お店に来たことがない人もサイトを見てテークアウトを利用してくれる」と感謝する。

 掲載店舗数は現在約60店で、店内利用向けに通常メニューも紹介している。須澤さんは「感染収束後も芦屋のグルメ情報サイトとして残したい」と話す。

 「芦屋グルメなどのSNSの宣伝効果もあり、売り上げは普段とそれほど変わらなかった」と話すのは阪神打出駅前の「うちで食堂」責任者、杉本匡隆(まさたか)さん(40)。同店は2月にリニューアルオープンした直後、コロナ禍に見舞われた。

 周辺は高齢者が多く住む。3月の弁当販売開始当初は4種類からスタートしたが、4月の緊急事態宣言下では「毎日食べても飽きないように」と種類を増やした。週に何度も訪れる客もおり、1日100食ほど売れた日もあったという。

 持ち帰りと店内飲食の両立は苦労もあるが、店内で食べられるメニューと弁当の内容をほぼ同一にするなどして工夫。杉本さんは「弁当予約の際、今まで知らなかったお客さんの顔と名前が一致するのがうれしい」と笑顔を見せる。

 また店には、コロナの影響でホテル業などのアルバイトを解雇された学生が飛び込みで面接に来ることも。今後はデリバリーを取り入れるなどして、地域の学生の雇用を創出することも検討しているという。

 市も4月下旬、テークアウトなどに取り組む飲食店やその利用客に情報を共有してもらおうと、インスタグラム用のハッシュタグ「#芦屋エール飯」を考案。料理の写真など700件以上の投稿が寄せられ、好評だという。同市政策推進課の奥村亨央(みちえ)課長は「それぞれのSNSの強みを生かし、市全体で協力して地元のお店を応援したい」と話した。

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