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利用者と話す管理者の田中梢さん(左から3人目)と田山幸雄社長(同2人目)=尼崎市神田北通6
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利用者と話す管理者の田中梢さん(左から3人目)と田山幸雄社長(同2人目)=尼崎市神田北通6

 高齢化する中国残留邦人や在日外国人を支えようと、兵庫県尼崎市神田北通6に通所介護施設「多文化共生デイサービス三和之家」が今年1月にオープンした。しかし、程なく新型コロナ禍の影響で利用者が激減し、営業に回ることもできなくなった。文化交流の拠点としてイベントも企画していたが中止せざるを得ず、開設趣旨に賛同した住民らが募金活動を始める。(中川 恵)

 施設運営会社の田山幸雄社長(61)は、中国・北京出身の妻華栄さん(62)とともに、国を超えた障害者交流に取り組む。在日外国人障害者向けの作業所を運営する中で、中国残留邦人やその子らと接する機会が増えた。

 中国で育った高齢者が言葉や風習の違いで日本の介護になじめないことがあると知った。今、増えている外国人労働者もいずれは年を取る。田山さんは「自分にできることはないか」と考え、通所介護施設を設けることにした。

 室内は広々として明るく、庭園では草花やパクチー、トウガラシを栽培する。昼食は中国の家庭料理が1食200円で食べられる。中国残留邦人2世で管理者の田中梢さん(52)は「利用者は中国語で話せて、昔食べた味が味わえると喜んでくれる」と話す。

 ところが開設後、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で利用者が半減し、営業活動もできなくなった。定員は1日平均20人だが、今は1日4~5人程度の利用で、採算がとれないという。異文化ふれあいの発信地として展覧会やコンサートを開くつもりだったが、それもかなわない。それでも田山さんは「苦労してきた人たちが人生の最後に、ちょっとでも楽しめる場を」と踏ん張っている。問い合わせは、三和之家TEL06・6415・8604

 また、尼崎市のケアマネジャー粟野真造さん(60)らが発起人となり、「三和之家」の運営資金を募金している。郵便振替(口座番号00990-5-324971、口座名=多文化共生と地域福祉の会)。

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