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石田知津さん
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石田知津さん

■石田知津さん(兵庫県芦屋市)

 淡く優しい色使いで六甲山をはじめとする自然や植物を描く。題材は「純粋に自分が美しいと思ったもの」。交通事故で亡くなった兄の分まで「やりたいことをして生きよう」と誓い、就職や子育てを経て画家の道へ。「絵を諦めた時期もあったが、信じてやってみることで人生の幅が広がった」と目を輝かせる。

 和歌山県紀の川市出身。田園風景に囲まれて育った。「紀の川を見に行ったり、レンゲ畑で遊んだりするのが楽しかった。田舎娘でしたね」と懐かしむ。そんな環境からか、幼い頃から身近な動植物の絵を描くのが好きだったという。

 洋画との出合いは美術クラブに所属していた小学6年生の時、先生に連れて行ってもらったゴッホ展。「ゴッホのボコボコとした絵を目の当たりにし、こんな絵の具ののせ方があるのかと衝撃を受けた」。「あなたはこういうタッチがいいんじゃない」という先生の何気ない一言は、美術の道を志すきっかけとなった。

 高校3年生の時、2歳年上の兄がバイクの事故で帰らぬ人に。「妹思いの優しい兄。突然のことで、現実なのか夢なのか分からなかった」と話す。兄の急死に改めて「本当に自分は何がしたいのか」と自問。栄養士などの道も考えていたが、奈良芸術短期大学への進学を決めた。

 卒業後は地元和歌山の会社に就職したり、長女を出産したり。絵と距離を置いていた。その後、夫の仕事や子育てを考えて阪神間へ移り住む。4~5年前、大阪市にある子ども向けの造形教室で絵を教えるようになったことをきっかけに、再び本格的に水彩画を始めた。

 身近な自然の豊かさに引かれ、六甲山へ頻繁に足を運ぶように。作品の題材にも事欠かない。10月下旬にはパリで開かれるアートフェアへの出展が決定。「作品を通じて六甲山の魅力を世界に発信し、自分も各国の絵画を吸収したい」と意気込んだ。46歳。(名倉あかり)

【メモ】 愛犬のトイプードルと1日2回は芦屋川などに散歩に出掛ける。水彩画のほかにも、注文を受けてから季節の草花で作るオーダーリースも手掛けている。石田さんのメールアドレスはopamori116@gmail.com

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