「日本一の里山」とされる兵庫県川西市黒川地区をイメージした「かわにし里山 秋のごほうびスイーツ」を商品化する企画に、市内の洋菓子、和菓子店など10店が参加し、それぞれのオリジナルスイーツを開発した。各店こだわりの逸品はケーキやパン、ドーナツ、だんごなど幅広いジャンルにわたり、食材にはクリやイモ、黒豆など秋の味覚がたっぷり。12月11日まで各店で販売している。(伊丹昭史)
食で川西市をPRする狙いで、市商工会が一昨年から続ける企画の一環。年配客が多いという和菓子店の顧客開拓にもつながるよう、ターゲットは年齢を少し下げて30~40代の主婦らに設定。創作するスイーツの条件は参加店で話し合い、秋の素材を2種類以上使って里山を表現▽写真映えする商品-と決めた。
和菓子店「いな川本舗上政」(見野)のオムレット(200円)は抹茶とほうじ茶のスポンジに黒豆あんを挟み、クリの甘露煮が顔をのぞかせる。「和菓子のむらかみ」(大和西)はイチジクあんや黒豆も使って、数種類の「秋のごほうび餅」(160円)をそろえた。
「パヌトン」(栄町)の「甘栗と黒豆の里山パン」(230円)には渋皮マロンペーストや黒豆、クリをたっぷりと。「Nico Nico Pann(ニコニコパン)」(平野)は「朝から五きげん食パン」(480円)にラズベリーやクランベリー、クルミなどをふんだんに入れた。
「グッドクラップ」(大和西)のマロンケーキ(400円)は甘露煮、渋皮煮と2種類のクリを楽しめ、「雑貨工房blank(ブランク)」(南野坂)はクルミなどが入ったオリジナルのグラノーラをクッキー(4個200円)にした。
市商工会のホームページから入る専用サイトで、スイーツや店舗の情報をそれぞれ紹介している。市商工会TEL072・759・8222
