兵庫県伊丹市池尻7の阪神昆陽高校で10日、生徒たちが障害者スポーツを体験する授業があった。1~3年の計14人と近くの阪神昆陽特別支援学校の生徒13人が参加し、東京パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」と「車いすバスケットボール」を楽しんだ。
ボッチャは「地上のカーリング」とも呼ばれ、赤や青色のボールを投げて、目標球にいかに近づけるかを競う。車いすバスケにも、ボールを保持したまま車いすを3回こぐと反則になるなど特有のルールがあり、生徒たちはそれぞれ説明を聞いて競技に挑んだ。
車いすバスケでは、社会人選手2人から指導され、最初こそ思うように車いすを動かせなかったが、慣れると互いに激しくぶつかってボールを奪い合い、点が入るたびに歓声を上げた。
阪神昆陽高校1年でバスケ部の生徒(17)は「同じバスケでも全く違うスポーツに感じた。車いすの操作が難しくて、普段走っているのが当たり前じゃないことを改めて意識した」と話した。(村上貴浩)
