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内田隼人さん
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内田隼人さん

■内田隼人さん(兵庫県尼崎市)

 「GO!GO!チャレンジャーズ!」。よく通る声援がスタジアムに響く。青いポンポンを両手に白い歯を輝かせ、ダイナミックに足を上げたり、ステップを刻んだり。尼崎市を本拠地とするアメリカンフットボールの社会人チーム「アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ」で唯一の男性チアリーダーだ。

 チアとの出合いは大学入学時。地元愛媛県から京都産業大学に進学し、「人と違うことをやりたい」と意欲を燃やしていた折、応援団の新入生歓迎パフォーマンスの迫力に心を打たれた。だが、一つだけ心配事があった。髪型だ。

 「実は当時、アフロヘアでした。応援団に入ると丸坊主にされると思い込んでいて…」。同じ応援団でも、金髪のメンバーがいたチアリーダー部の門をたたいた。ダンスは完全な初心者。長期休暇には、2カ月間、朝から晩まで鏡の前で振り付けをたたきこまれた。先輩は女性ばかりで、妥協を許さない指導に「怖かった」が、持ち前のポジティブさで乗り越えた。こだわりのアフロは、前髪が目に当たり、ものもらいでかゆくなったため、ばっさり切った。

 アサヒビールに入社し、2019年にチャレンジャーズのチアリーダーとなった。普段はスタンドでファンと一体となって応援するが、新型コロナウイルス禍で密を避けるため、今はフィールドに下りざるを得ない。それでもファンは「一番よく声が出ている」と、チーム史上初の男性チアを注目。「本当は声だけじゃなく、キレキレのダンスでキャーキャー言われたいんですけどね」と笑う。

 クリスマスに尼崎市内の児童養護施設を訪ね、応援パフォーマンスを披露したことがある。子どもたちの目がきらきらしていて、逆に元気をもらった。「僕も選手も普段は働いている普通の人。すぐ会える、身近な存在でありたいです」。26歳。(大田将之)

【メモ】普段はビールの営業マン。「ゾンビのように働いています」と冗談めかす。週末は「身体が動くうちは一生懸命でいたい」とチアの練習に汗を流す。尼崎の好きなところは「商店街で道ゆく人が気さくに声を掛けてくれるところ」。

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