水辺に冬の使者 ため池にオシドリ飛来 川西

2020/12/03 05:30

水辺に飛来したオシドリたち=川西市緑台4

 兵庫県川西市緑台4のため池「新田大池」に冬の使者・オシドリが飛来している。色鮮やかな体をしたオスたちが悠々と泳ぎ回り、水辺を華やかに彩る。 関連ニュース 冬の使者「コハクチョウ」豊岡の水田で越冬中 昨年末に35羽が飛来 【こだま】 渡り鳥も飛ばないそう

 オシドリは主に国内を移動する漂鳥で、越冬のために南下する。オスは銀杏(いちょう)羽と呼ばれるオレンジの羽や赤いくちばしを持つ。県のレッドデータブックでは絶滅の危機が増大している「Bランク」に指定されている。
 穏やかな天気の下、群れで泳ぐオシドリたちは、鳴き声を上げながら岸辺の林を出たり入ったり。市民団体「川西自然教室」によると、この池には少なくとも25年前から飛来しているという。
 龍谷大学里山学研究センター研究員の須川恒さんは「フェンスに囲まれた安全な場所で、餌となるドングリ類のなる樹木も多いのだろう」と話した。(風斗雅博)

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