コロナ禍でさい銭貼り付け中止に 西宮神社の大マグロ奉納

2020/12/09 05:30

マグロにさい銭を貼り付ける参拝客(2020年1月撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大により、西宮神社(兵庫県西宮市社家町)は商売繁盛を祈願する「十日えびす」(1月9~11日)を前に実施している恒例の神事「大マグロ奉納」について、一般参拝客のさい銭貼り付けを中止すると発表した。 関連ニュース 福男受け止める神職は“体育会系” 西宮神社の開門神事 十日えびす、何で大マグロに硬貨を張るの? 参拝客が始め、関西一円へ 平成最後の福男選び 「一番福」は福山の男性消防士 兵庫・西宮神社

 新型コロナの再拡大により、参拝客が密集したり間接的に接触したりするのを防ぐための措置。マグロの奉納は例年通り行い、アクリル板で囲って拝殿に飾るという。
 大マグロ奉納は1970(昭和45)年、神戸市東部水産物卸売協同組合などが豊漁を願って始めた。マグロが大きすぎて本殿に置けなかったため、参拝客の手が届く拝殿に供えられたという。「お金が身につくように」と毎年、大勢の参拝客がマグロにさい銭を貼り付けていた。
 同神社は、来年の初詣で出店する境内の露店を減らす予定で、分散参拝を呼びかけている。(風斗雅博)
【マップ】目で見る兵庫県内の感染状況

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ