武庫川女子大学がPCRセンター公開 検査数1日千件目指す
2020/12/18 05:30
武庫川女子大学の学内に開設されたPCRセンター。検査の手順が公開された=西宮市甲子園九番町、武庫川女子大学薬学部
武庫川女子大学(兵庫県西宮市池開町)は17日、新型コロナウイルス感染の有無を調べる学内のPCRセンターを報道関係者らに公開した。現在は、学外での実習に向けて検査を希望する無症状の学生らを中心に、1日約200件の対応が可能。今後、対象を広げ、1日千件程度の検査を目指す。(新開真理)
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同大学には約1万人の学生が在籍する。9月から対面授業を再開したが、薬学部や看護学部などでは実習先の病院などから陰性証明書の提出を求められる事例があることから、薬学部(同市甲子園九番町)にセンターを開設し、12月上旬から運用を始めた。
検査は学生自身が専用のキットを使って唾液を取り、センターに提出。同大学教員らが開発した新しい手法によって、結果は3日程度で学生に直接通知される。陽性だった場合は西宮市の保健所などと連携し、対応するという。
来年1月中旬には、ウェブ上で予約し、結果の通知を受けられるシステムを導入する。初回は無料で、2回目以降は状況に応じて2千~4千円で検査を受けられる。また来年春以降は、市内の自治会など学外の人にも対象を拡大することを検討しているという。
この日、検査を受けた文学部1回生の女子学生(18)は島根県の実家への帰省を検討している。「高齢の祖母が同居しているので検査を受けたかったが、病院に行くのもリスクがあると不安に感じていた。学内で、思っていたよりも手軽に受けることができてよかった」と話した。