戦後に活躍した日本人作曲家たちのクラシック曲をピアノ演奏と声楽で振り返るコンサート「戦後日本の作曲家1」が30日、西宮フレンテホール(兵庫県西宮市池田町)で開催される。西宮市在住のピアニスト志賀俊亮さん(28)と声楽家の大西凌さん(27)が約1時間の公演を行う。
コンサートでは團伊玖磨氏や芥川也寸志氏、中田喜直氏の作品を披露。志賀さんによると、クラシックの本場である西洋の曲と比べ、日本人作曲家の曲は演奏される機会が少なく、質の高さほどには作品が広まっていないという。演奏の合間に、京都大学大学院の博士課程で音楽史を研究する藤原征生さんが作曲家や曲について解説する。
志賀さんは西宮市出身で、県立西宮高校音楽科を卒業。京都市立芸術大学に進み、2013年の「神戸新人音楽賞コンクール」で優秀賞を受賞するなどの成績を残している。現在は関西を中心に活動し、母校の大学で伴奏員を務めるなどしている。
志賀さんは「日本人作曲家のピアノ曲はなかなか聞けないが、名曲ばかりなのでその素晴らしさを伝えられれば」と意気込んでいる。
一般1500円。小学生~大学生と65歳以上は1200円。全席自由席。午後5時開場、午後5時半開演。西宮フレンテホールTEL0798・32・8660
(村上貴浩)
