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黒の下地に絵の具を塗り重ねた抽象絵画=西宮市中浜町
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黒の下地に絵の具を塗り重ねた抽象絵画=西宮市中浜町
「内容物」を反転文字で表現した缶詰状の立体作品=西宮市中浜町
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「内容物」を反転文字で表現した缶詰状の立体作品=西宮市中浜町
リンゴをモチーフにしたドローイング=西宮市中浜町
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リンゴをモチーフにしたドローイング=西宮市中浜町

 兵庫県西宮市に居を構えたこともある現代美術作家・奥田善巳の没後10年を機に企画された特集展示が20日、市大谷記念美術館(同市中浜町)で始まった。複数の画用紙を折り重ねた上に描いたドローイングや、黒い下地を単色で塗りつぶした油彩画など1960~90年代に制作された個性的な作品約40点が飾られている。3月21日まで。(風斗雅博)

 奥田は1931年生まれ。高校卒業後は印刷工場で勤めたとされ、60年代から神戸を拠点に芸術活動を本格的に始めた。前衛美術の「読売アンデパンダン展」などに出品し、美術家集団「グループ〈位〉」の結成にも参加した。

 会場には、昨年度に神戸のギャラリーから寄贈を受けた新たな収蔵品も並ぶ。ドローイングでは、一見ただのストライプを描いただけのように見える作品が、よく見ると半円形に切り抜いた紙を重ねて、その上に彩色されており、ユニークさが際立つ。立体作品でも、缶詰のような形状の表面に「背徳、逸楽(いつらく)」などの文字が「内容物」として反転して印刷され、見る人を戸惑わせる。

 縦約2メートル、横約2・5メートルの巨大な油彩画は、阪神・淡路大震災後に西宮市に転居し、神戸のアトリエに通いながら制作したという。キャンバスには黒の地塗りに対し、青い絵の具がさまざまな方向から塗り重ねられており、深い闇を青く染めていく縦横無尽の筆致が力強い印象を与える。

 同館ではこのほか、開館前後の収集作品を展示する「競演 近代日本画 新旧コレクションの魅力」も開かれている。

 水曜休館。午前10時-午後5時。一般500円、高校・大学生300円、小中学生200円。同館TEL0798・33・0164

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