清掃の輪広げよう 西宮市版ごみ拾いアプリ始まる

2021/02/23 05:30

ごみ拾いアプリ「ピリカ」を利用した西宮市版「にしのみやクリーンアップ」の画面=西宮市鳴尾浜2

 清掃活動の輪を広げようと、兵庫県西宮市はごみ拾いアプリ「ピリカ」西宮市版の運用を始めた。清掃の様子や拾ったごみの写真にコメントを付けて投稿すると、西宮市版のホームページにある地図上に星印でごみが見つかった場所が表示され、写真やコメントが共有できる。同市は「空白地がなくなるよう多くの人に参加してほしい」と呼び掛ける。(中川 恵) 関連ニュース 岩手・大槌の復興願う「デコ鮭」 故西田敏行さんや梅沢富美男さんも制作 宝塚で200点展示 深紅、イロハモミジが織りなす秋の風景 三田の深田公園 中学の部活地域移行 市内で説明会始まる 競技など2025年3月にも周知 保護者「子ども活躍の場、確保を」


 同市の美化活動は、1989年から年2回開く「わがまちクリーン大作戦」をはじめとする地域住民による清掃や、企業や個人の活動があるという。
 同市は2022年から「指定ごみ袋」を導入する方針で、ポイ捨てや不法投棄されにくい環境をつくろうと、清掃活動の促進を目指す。そのため、ごみ拾いアプリ「ピリカ」を採用。清掃活動に取り組む人たちを把握することで、今後の支援に役立てるという。20年度予算で開発費とサービス利用料に約67万円を充てた。
 参加できるのは市民や企業、団体など。自分のスマホにアプリを入れて登録をすると準備完了となる。想定される使い方は、ごみを見つけた時に写真を撮り(1)、コメントを付けて投稿し(2)、最後にそのごみを拾って処分する(3)。投稿されたコメントや写真は「ピリカ」西宮市版のホームページに表示される。ごみ拾いとは別に、投稿時に不法投棄を通報することもできる。
 ごみ拾いアプリ「ピリカ」の自治体版は、若い人にも清掃活動へ関心を向けてほしい▽新型コロナの影響により集団で美化活動ができない-などの課題に応えるために開発されたという。福井県や岡山県、横浜市など全国の9自治体が導入済み。西宮市版は今月1日から運用を始め、半月で登録者は50人強。西宮市は「富山県は約22万人、横浜市は約3万2千人が参加している。ぜひ登録して『美しいまちにしのみや』の実現にご協力を」と呼び掛けている。
 アプリの利用は無料。西宮市美化第2課TEL0798・41・6265

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