宝塚音楽学校で合格発表　「花のみち」で喜び分かち合い

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市武庫川町）は３０日、第１０９期生の合格発表を２年連続ホームページ上で行った。７県を除く４０都道府県と海外から６９７人が受験し、４０人に吉報が届いた。倍率は昨年を３・９ポイント下回る１７・４倍だった。 関連ニュース 新型コロナ　尼崎市が２９人の感染を発表　県立尼崎総合医療センターで５人感染のクラスター 新型コロナ　西宮市で２１人感染　保健所「調査が追いついていない」 県立西宮病院で女性職員１人が新型コロナ感染

　受験生はホテルなどでスマートフォンから自分の番号があるかどうかを確認し、入学説明会が開かれる同校へと向かった。阪急宝塚駅から宝塚大劇場へ続く遊歩道「花のみち」には目を輝かせた合格者がマスク姿で現れ、友人らと喜びを分かち合った。
　初挑戦で夢をつかんだ大阪市の高校２年久保田舞桜さん（１７）はスマホで合格を確認すると母親（４４）と抱き合った。「応援してくれたすべての人に感謝したい」と喜んだ。大阪市の高校１年山中梨瑚さん（１６）は「前夜はドキドキしてあまり眠れなかった。明るく元気で、太陽のような娘役になりたい」。大阪府藤井寺市の高校２年村上純菜さん（１７）も「清く、正しく、美しいジェンヌを目指したい」と話した。
　兵庫県からは９７人が挑戦し、川西市の高校３年濱谷咲希さん（１８）ら３人が合格した。（西尾和高、中川　恵）