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尼崎市発注の水道工事を巡る贈収賄事件で、職員が逮捕されたことを受け、謝罪する幹部=13日午後6時3分、尼崎市役所
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尼崎市発注の水道工事を巡る贈収賄事件で、職員が逮捕されたことを受け、謝罪する幹部=13日午後6時3分、尼崎市役所

 兵庫県尼崎市発注の応急給水栓設置工事を巡る贈収賄事件で、水道建設課の男性職員(26)が13日に県警に逮捕され、上司の幹部職員らが会見した。主なやり取りは次の通り。

 「本日、公営企業局職員が収賄の疑いで県警に逮捕された。市民の信頼を裏切り、深くおわび申し上げます。市全体で法令順守の徹底に取り組む中、このような事件が起こり極めて遺憾。県警に協力して事実関係の究明を行い、確認でき次第厳正に対処する」

 -男性職員は工事の予定価格を知り得る立場だった。

 「工事の主担当ではなかったが、予定価格は知ることができた。今回の工事では、使用材料は正しいか、積算金額に間違いはないかなど、設計全ての確認をする検算担当者だった。予定価格は設計担当者、検算担当者、決済権者が把握している」

 -村上組は水道工事以外の尼崎市の公共工事も担っていたか。

 「水道がメインではないかと思うが、詳しくは把握していない」

 -男性職員と村上組の接点は。

 「詳しくは分からない。工事の主担当でなくても現場で業者と関わることがある。本人に接触できない中で、いつから関わり始めたのか、どういう間柄だったか、どれくらいの頻度で会っていたか-などは、われわれも把握できていない」

 -男性職員が入庁してからの経歴は。

 「2013年4月に採用され、水道管を維持管理する部署に配属された。当時18歳。そこで5年間勤め、18年度に現在の水道建設課に異動した」

 -今回の工事内容は。

 「災害時の応急給水栓を整備する工事。現場は市内の学校や公共施設など11カ所。工事に不備はない」

 -事件を市が把握した経緯は。

 「逮捕されたことは報道で知った。8日に警察から連絡があり、『入札で不正があった可能性がある』と書類の提出を求められた。その後も任意で警察に書類を渡して捜査に協力した。具体的な工事名などは知らされず、事件の中身はほとんど何も分からない状態で、今も質問に答えている」

 -逮捕容疑で業者から高級財布を受け取ったとされる昨年12月25日の勤務状況は。

 「その日は休みだった。今週は月曜から職場にきていなかった」

 -男性職員の勤務態度は。

 「まじめにやっていた。率先して職場をひっぱり、信頼を置ける職員だった。業者とのトラブルもなく、円滑に工事を進めていた。収賄なんてする職員ではないと思っていたし、信じていた。私たちも戸惑っている」

 -法令順守における市の教育やルールは。

 「うちの課でいえば、直近は21年3月に汚職などコンプライアンス研修を実施した」

 -今回の工事に参加したのは何社か。

 「村上組を含めて計8社」

 -予定価格と落札価格の差がわずかしかない。この結果を怪しいとは思わなかったのか。

 「積算については、業者側も勉強していて、近い額で落札する工事は多い。ぴったりとかでない限り、なかなか難しい」

 -今後の再発防止策は。

 「研修を徹底し、職員の意識改革をすることは重要。新たな仕組みづくりについても今後考える」

 -業者との関係について、男性職員から上司に相談はなかったのか。

 「ありません」

 -水道建設課長から見て村上組の印象は。

 「私も工事を担当していたので知っている。まじめに工事に取り組んでいた。一生懸命やって、会社を大きくしようとしていた。なぜあの会社がこんなことをするのか戸惑っている」

 -検算担当と設計担当の2人体制での業務は一般的なやり方か。

 「他の状況は分からないが、大抵そうだと思う」

 -年齢が若い印象を受ける。若手への研修は。

 「人材育成担当が研修を行い、それ以外に工事に関係のある職員には独自に実施している」

 -検算担当は今回が初めてか。

 「初めてではない」

 -水道建設課に着任して間もないが。

 「水道工事自体は維持補修部門にいたころから担当しており、一定の知識はあった」

 -村上組自体は新しいが、社長は市内の別の業者から独立したのか。

 「以前は尼崎市の水道修繕工事をするような業者に所属していた。市内の業者から独立した」

 -男性職員はルイ・ヴィトンの財布を受け取っているが、普段からブランド品を好んでいたか。

 「そこまで持ち物に詳しくないので分からない」

 -男性職員の処分歴は

 「ない」

 -公営企業管理者は公営企業局のトップとしてどう受け止めているか。

 「(上下水道とボートレース事業を統括する)公営企業局ができて4年目になる。とにかく職員を信頼しているし、情報漏えいなどがないようできる限りの工夫をしてきた。だが、根底に職員の高い倫理感がないと、100%(不正を)防ぐのは困難。正直、われわれもショックを受けている。今後、入札制度や業務執行体制を見直していく。もう一度、管理者として気を引き締めて対応していく」(大田将之、竹本拓也)

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