伊丹で接種開始、初日は90人 75歳以上、阪神6市1町で初
2021/05/11 05:30
新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける高齢者(左)=伊丹市昆陽池2、阪神北広域こども急病センター(撮影・斎藤雅志)
兵庫県伊丹市内の75歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が10日、阪神北広域こども急病センター(昆陽池2)で始まった。一般の高齢者への接種開始は阪神間6市1町で初めて。事前予約をしていた約90人が接種を受けた。一方、この日に予約が始まった同県尼崎市と宝塚市では、希望者が殺到して専用のコールセンターやサイトがつながらない状態となった。
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伊丹市の同センターでは30分おきに予約を受け付け、10日は対象者が順番に訪れた。通常だと1日に180人を受け付けられるが、接種態勢を確認しながら進めるため半分の90人にとどめ、医師や看護師ら8人と事務スタッフが対応した。
予約者は医師による問診、接種を済ませ、経過観察のため15分ほど待機してから会場を後にした。接種した伊丹市の男性(97)は畑仕事以外は自粛生活を続けているといい「(ワクチン接種で)コロナが収まり、遠方のひ孫らに早く会いたい」と語った。市内の残る2カ所の集団接種会場も12日以降に順次開く。
一方、10日に予約が始まった尼崎・宝塚市では、NTTなどが予約回線の通信制限をした影響で、電話やインターネットがつながりにくくなった。
尼崎市では、ネットが不慣れな人向けに職員が代行予約をするサービスのある生涯学習プラザに市民が押し寄せ、長い行列ができた。「密」状態になったとして市が午前11時で対応を打ち切ったため、並んだのに手続きができなかった人もいた。(久保田麻依子、竹本拓也)