難病の女児支援、移植手術実現へライブ 伊丹のTOUMAさんらリモートで

2021/05/12 05:30

オンラインのチャリティーライブを実施する蛸癖喜群の(右から右回りに)TOUMAさん、ダンプおやじBOYさん、フルヤトモヒロさん(TOUMAさん提供)

 重い心臓病で海外での渡航移植手術を目指している、さいたま市の小学3年生堀籠美羽(ほりごめみう)さん(8)に歌でエールを送ろうと、兵庫県伊丹市のシンガー・ソングライターTOUMA(本名・當眞健司)さんが所属するバンドが12日、リモートでのチャリティーライブを行う。TOUMAさんは「美羽ちゃんと家族が元気な笑顔で過ごせるよう応援したい」と参加を呼び掛けている。(久保田麻依子) 関連ニュース <ローカル+α>自動運転バス、目指すは無人化 信号機と連携でより安全に 三田の実証実験、運賃制に 米米CLUB石井竜也さんとバルカン室内管弦楽団が共演 23日、西宮 平和への祈りを歌に 三田市民病院の再編統合、市長は決断時期明言せず 地域医療市民会議が終了


 美羽さんは2019年春、健康診断で心臓の異常が判明。50万人に1人とされる難病の「拘束型心筋症」と診断され、20年3月から入院している。米国での心臓移植手術を目指し、テキサス州の小児病院に入ることが決まっているという。手術や渡航にかかる費用約1億6600万円の寄付を呼び掛けており、4月から「みうちゃんを救う会」の活動が本格的に始まった。
 TOUMAさんは、知人で長野県在住のラジオDJ、ダンプおやじBOY(本名・小林尚樹)さんが、美羽さんへの支援活動に取り組むと知り、自身も参加することにした。ダンプさんを中心に結成する「輩(やから)バンド 蛸癖喜群(たこくせきぐん)」に加入し、ドナー登録を待つ子と家族に向けたCD「Two Lives~2つの命~」を制作した。
 支援者らと街頭募金活動にも参加したダンプさんは「美羽ちゃんと電話をして『いつかラジオに出演しようね』といった約束をたくさんした。自分たちができる限りの応援を続けたい」と語る。
 会の目標額は4月末に達成したが、バンドは支援活動を継続して行う。
 12日にはTOUMAさん、ダンプさんと、メンバーのフルヤトモヒロさんの3人がネット配信のチャリティーライブを催す。TOUMAさんは「音楽を通じて仲間とつながり、美羽ちゃんを応援する輪を広げたい」と語った。ライブの詳細はTOUMAさんのブログで知らせる。ブログはQRコードから。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ